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雑文・雑記


ざつぶん【雑文】… 専門的でない、気軽に書き流した文章。
ざっき【雑記】… いろいろな事柄を書きつけること。また、書きつけたもの。




20170319


3月19日に、2014年から今までのことを振り返るのが、
毎年恒例になりつつある。

1年、2年、3年、
変わったものはどんな風に変わっただろう。
何がなくなって、何が増えただろう。
自分はどれだけのことができたかなあ。
どれだけのことができなかったかなあ。
そしてこれから先は、どうしていこうか。


ひとつ確実なのは、
大切な思い出はいつまでもいつまでも、
思い出すたびに胸をあたため、
自分を励まして支え続けてくれるということだった。
誰もいなくてひとりでキツい時でも。
それ自体はすでにもうなくても。


だからずっと忘れたくないと思う。
ちゃんと覚えていて、時々思い出して、
ひきだしから取り出しては眺め、
しまって、また取り出しては眺めて、
忘れないための工夫や努力をしようと思う。



ずっとずっと覚えているよ
君が忘れても覚えているよ




| 2017.3.19 |  




2017年の早春


なんだか日差しが春ですなあ〜
春が来るとほっとするなあ

ここに書こうと思ったことがたくさんあるのだけど、
書かないうちに過ぎていくことが多いなあ。
てことはそれは、「今絶対に書きたいこと」ではなかったんだなー
やらずにおれないことは人は何としてでもやるもんだし、
絶対にやりたくないことは何としてでも逃れようとするもんだもんな。

と、書こうと思ってることがたくさんあるくせに
特に書かなくてもよいようなことを書きました。


『騎士団長殺し』を読んで心の中で「そうではあらない」とつぶやいてみたり、
前野健太『100年後』を読んで「くーっ」と唸ったり、
落ち込んでたときにたまたまイラストレーターの先輩から
素敵な歌を教えてもらってそれを聴いて元気を出したり、
猫をひなたぼっこさせたり、
久々にディエゴ・デル・ガストールを聴いたり、
変なダンスを踊ることは科学的にみても効果があると知って満足したり。

そんな感じで2017年の早春は過ぎていく。

| 2017.3.17 |  




知ったよ。


友人が亡くなっていたことを、少し前に知った。

ただ、「友人」と書いたが、
その子と私の関係性は友人と呼べるものだったかどうかは、自信が持てない。

過去の一時、定期的にひとつの場に居合わせていたメンバーの中の1人で、
親しくはなかったし、会話もほとんどなかった。
その場所以外で会ったこともない。
連絡先も知らない。
そんなに離れてないと思うけど、年齢も知らない。
facebookでは、「友達」になっていた。

病気を持っているというのを聞いていた。
入院や手術を繰り返していて、
「こないだまた手術だった」という投稿を見て、
ちょっとしたメッセージを送ったこともあった。

ただその子のとのたまにのメッセージのやりとりは
いつもほとんど噛み合わなくて、
苦手だった。

facebookの「Poke」という機能が以前あって、
(今はもう無いと思う)
どういう機能か説明は省くけど、
それをこちらの反応おかまいなしにガンガン送ってきてそのことが嫌で、
Pokeを送られるのは苦手だからやめてほしい、と
伝えたこともあった。


とにかくその子が亡くなったことを、
少し前に知った。


酷い書き方かもしれないし
わざわざ書くことではないかもしれないけど、
悲しいとかショックだとかは思っていない、と思う。
そんな風に思うには共有した出来事も時間も少なすぎて。

でもなんだか、
変かもしれないけど、
私は知ったよ、と伝えたい気分なんだ。


あなたのことをふと思い出して、
どうしているかなとタイムラインを覗きに行って、
あなたが亡くなったということを、
私はひとりで自分の部屋で、パソコンの前で、知ったよ。
それで今までのあなたとの数少ないやりとりを
思い出していたよ、 と。


それがいいこととか意味のあることだとは思っていない。
でもそんなことを彼女に伝えたい気持ちにどうしてもなってしまったんだ。


ポケが苦手だって言って、あのとき傷ついてたらごめんね。
でもそれを言わずに、
あなたが送り続けることを容認しながらいつも無視するのは、
失礼で卑怯な気がして言ったんだ。
でももうちょっと違う言い方があったかもしれないと、
今思っています。


病気を抱えて生きるのは、
とても大変なことだったろうと想像します。

たぶんこれからも、
あなたのことを思い出す瞬間があると思います。


私のこと、褒めてくれてありがとう。
どうか安らかに。

| 2017.2.28 |  




名前まつがい


名前を書き間違えられることがよくある。
最近立て続けに目にしたので記録。

1. 楠木雪野(くすのきささの)さん
2. 楠野雪野さん
3. 細野さん

1.はご丁寧に読みを併記してくださったのですが、それがまつがってたパターン。しかしなぜささの。
2.は今まで意外となかったパターン。
3.レアなパターン。何がどうなってこうなったか知りたい。

過去には「雷野」「雲野」「椿木雪野」なんてのもありました。
その辺は間違いの理由は想像つくのだけど、
「ささ」とか「細」とかは何故なんだろう、気になる。
細雪的なアレが関係しているのでしょうか。

間違えられた本人は気分を害すなんてことは全く無く、
結構楽しんでいます。

会話の流れやそのときの状況で訂正しないときもありますが、
正しくは楠木雪野(くすき きよの)です。

あらためてよろしくお願い申し上げます。

| 2017.2.19 |  




東京三人展日記 vol.2


2017年2月2日(木)

搬入日。
1年振り、2回目の三人展。
とうとうやってきた搬入日。

新幹線に乗りしばらくすると、窓から雪の積もった山々が見える。
(米原あたりかな、ちがうかな)
その景色になんだか心洗われる。
そして恒例の爆睡。
東京駅に着くまで一度も目を覚まさなかった。

今年も、まずは荷物を預けるために宿へ。
が、スーツケースがめちゃくちゃ重くて、移動がすんなりいかない。
なんでだっけ展示で配布するリーフレットが入ってるからだっけ。
あれそういえば、去年はリーフレットを先に宿に郵送したよな。
今年もそうすればよかったのになんでしなかったんだろう。
思考回路が麻痺してたのかな。

宿の最寄り駅でホームから改札にあがるエスカレーターや
エレベーターが全く見当たらない。
もしかして無いのか…?
絶望しながら力を振り絞って、
重たいスーツケースを持ち上げ階段をあがる。
やっと上りきったと思ったら、最後に8段ぐらいのミニ階段が。
もうだめだ、力が出ない…回復するまで直立してよう…
と思ったら、通りがかりのお兄さんが持ちましょうかと声をかけて運んでくれた。
ううう、ありがとうございます。泣
やっとの思いで宿に着き、荷物を預けギャラリーへ。


搬入作業。
やっぱり絵は、額に入ると格段に良く見えるなあ、
と、毎年恒例の感想。
自分の考えてきた配置よりこうした方がすっきりするんじゃないかと
ギャラリーのオーナーとスタッフの方が一部変えてくださり、
その通り良くなった。
現場で決めてくそういう感じが楽しい。


色々とやることが多く昨年より時間がかかる。
でもいい会場になりホッとした。よかった。


今年は搬入日の飲みはナシ。
あんまり寝てなかったのでふらっふらになりながら宿へ。

預けたスーツケース、部屋に運ばれていると思ったら、
なぜか手違いでフロント預かり扱いになっていて自分で運ぶことになり、
なんかイライラしちゃって珍しく人に面と向かって悪態つく。
すんませんでした。


ビールも飲まず、泥のように眠る。
ほんとに泥。



2月3日(金)

三人展初日。
いいお天気に恵まれる。

毎年ギャラリーへ行く途中に渡る橋の上から見上げる空は、
今年もなんにもなくて青くて美しい。


去年は初日に着る服を京都に忘れてきたけど、
今年はちゃんと持ってきた。
今年は各自取材した醸造所のTシャツ。
京都醸造のTシャツはとってもおしゃれでかわいいのだ。

最初のご来場者はパレットクラブ時代の、違うコースに通っていた同期生。
お子さんと一緒に来てくれた。
去年も来てくれて、そのときは3ヶ月だったのに、
大きくなったね、かわいいね。

しばらくしてオーナーよりショックな事を聞かされる。
なんと土曜日のスープ弁当のワゴンカーが、
諸事情によりもう来なくなってしまったという。。

なんてことだ。
オーパギャラリーに来た時の大きな大きな楽しみ、
土曜日のスープ弁当が…。

東京に滞在するときはいつも、
他の曜日はお昼ご飯なんにしよっかなーと迷ってから決めていたが、
土曜日だけは迷うことなくスープ弁当だったのに…。スープ好きなのに…。
明日の土曜日、私は一体何を食べればいいんだ。

ショックを受けつつ、
とりあえずは今日金曜日のお昼ごはんなんにしよっかな。
すぐ近くのアジア弁当のフードカーへ買いに行く。
そういえばここは去年の夏の「花に聞く」のときに来たことあったんだった。
ここは前菜が4種類の中から2種類選べる。
マカロニサラダ、生春巻き、スパイシーウィンナー、林檎のコンポート。

生春巻きと林檎のコンポートにする。
岩間さんの分も買って帰る。
メインは、岩間さんはナシゴレン、私はガパオライス。


夕方竹内君も到着し、18時からオープニングパーティー。
寒いからどうかなあという心配は杞憂に終わり、
皆さんビールをたくさん飲んでくださった。
ビールってやっぱりいいな。楽しいな。

二次会は近くのYONA YONA BEER WORKS(よなよなビアワークス)へ。
ここでもビール飲む。
とても盛り上がり楽しかった。

オープニングパーティーって何度やっても人が来てくれるか心配だし、
二次会も席は押さえてるものの誰も来てくれなかったらどうしよう、
と常に不安に思う。
なので来てくださった皆様、
本当に本当にありがとうございました。



2月4日(土)

三人展2日目。

全員、オープン時より在廊。
お昼ごはんはまい泉のカツサンドにする。
スープ弁当よ、
今までスープ弁当が私に与えてくれた充実は計り知れません。
さよなら、またいつかどこかで。

土曜日ということもありたくさん来てくださる。
息つく暇なく過ごしていたそんな中、
ガラス戸の向こうに見えた人影に眼を疑った。

「えっ…? まさる?」

まさるが来た。
えーっ、なんでなんで? えーっ!
と繰り返す。
だってまさる、住んでるの九州じゃないか。

びっくりして、しばらく事態が飲み込めなかったが、
東京での用事をいくつか詰め合わせて見に来てくれたという。
岩間さんと竹内君に紹介すると、
「ああ、あのまさる!」と言われる。
おいおい目の前で言われると恥ずかしいじゃないか。

一緒に写真を撮って、まさるは次の用事へ。
とてもびっくりしてうれしかった。
ちょっと目頭が熱くなってしまった。
ありがとう、まさる。

この日はすごく沢山の人数がご来場くださった。



2月5日(日)

三人展3日目。

お昼ご飯は、
お米とか丼モノがすごく食べたい気分だったので、
2日連続となるまい泉へ行き、ミニカツ丼を買った。

夕方、ビール好きの素敵なカップルが偶然通りがかって入ってきてくださり、
展示を堪能してくださる。
もうすぐご結婚なさるらしく、
特大ビールパネルと撮った写真をウェルカム写真にしようかな、とのこと。
なんとうれしいことだ。

男女お二人の場合、まずはひとつのパネルを2人でもつショットを撮りましょう。
はい、撮りますね〜
ああ、いいですね、いいですね。

あとは、女性が男性に特大ビールを飲ませてるショットもおすすめです。
ああーいい!いいですね〜

とっても楽しんでくださってありがとうございました。
どうぞよき結婚生活を!



2月6日(月)

三人展4日目。

ギャラリーへ行く前に、所用で早朝から新宿へ。
用事が終わり清々しい気持ちでギャラリーへ向かう。
お天気は快晴で、青空がきれい。
前野健太『新宿アベニュー』口ずさみながら。
(正確な表記はSHINJUKU AVENUEです)

お昼ご飯は、去年のベスト弁当、
ロティサリーチキンのお弁当。
プラス100円でローストビーフが3切れついてるスペシャル版にした。
おいしい。

webマガジン「ビール女子」や、
「日本ビアジャーナリスト協会」の方がお越しくださり、
展示のことをサイトの記事で紹介してくださった。
ありがとうございました!

「ビール女子」での紹介記事
「日本ビアジャーナリスト協会」での紹介記事



2月7日(火)

三人展5日目。

ご来場者が途切れず、
気付いたら14時前になっている。
オーナーに今日のお弁当屋さんラインナップを聞き、
今まで食べたことない新しいワゴンカーを教えてもらう。
喜び勇んで行ったら、時間が遅くすでに売り切れ…。

えーん、と思いながら、
もう1つ教えてもらっていた別のお弁当カーを探すも、
どこかわからない。
ウロウロしてるとオーナーに出くわし
場所を教えてもらいそこに行くが、
そこも売り切れ…。

お昼ご飯難民となる。

お弁当は諦めて、
おなじみ「パンとエスプレッソと」のパニーニにする。
がしかしここでも!
目星をつけていた味は売り切れ…。


『お昼ご飯は、お昼どきになったら
バタついていても思い切って素早く買いに行く。』

今後の教訓。


クローズ後、デザイナーさん達に3人飲みに誘っていただく。
が、京都から持ってきた仕事が残っており、
どうしても今晩中に作業しなきゃいけない。

「もし早く終わって、行けたら途中参加します…」
と涙ながらに近くのレンタル作業場へ。
22時ごろ、作業は無事終わったけどすんごい睡魔と疲労で、
岩間さんに残念ながら帰るという旨を伝え地下鉄に乗った。

しかし2駅くらい行ったところで、
ハッと我に返る。

「おいおい自分、
せっかく京都から東京に来ていて、
お誘いくださって普段なかなか飲めない方々と飲める機会なのに、
何を帰ろうとしているんだよ!
疲れてても、酒飲んだら治るよ!
ここで帰っちゃ酒好きを名乗る資格ないよ!」

そしたらなんかぐんぐん体調も復活してきて眠気もおさまり、
表参道へ引き返すべく、電車を乗り換えた。

合流して、短い時間だったけど、たくさん楽しいお話が聞けた。
作業あけのビールも美味しかった。
引き返してよかった。



2月8日(水)

三人展最終日。

朝一番で、福山在住の伯父伯母と、千葉在住の伯母の妹さんが来てくれる。
伯父夫婦がちょうど千葉に来ていたので、こちらまで足を伸ばしてくれた。
見てもらえてとっても嬉しかった。
ラスコー展を見てきたと語るおじちゃんの福山弁が
ギャラリーに響き渡っていい感じだった。

水曜日はお弁当カーが来ない日。
今回3回目になるまい泉へ。
またカツサンドを買った直後、
「彩り弁当」という和食のそぼろ三色弁当が目に入り、
そっちにすれば良かった、
カツサンドはおやつにして、彩り弁当を追加で買おうか…
と1分ほど真剣に悩むが、やっぱりやめる。

今回はお昼ご飯に関して、
行動や判断がピリッとしていないことが多かった。
次回への反省。


最終日はやっぱり夕方混み合って、
あっという間に17時に。
最後に来てくださった方々をお見送りして、
2度目の三人展、終了。
お疲れ様でした!


お茶を飲んで搬出して、
今年も反省点や今後の話をして、さあ帰らねば。

スーツケースはリーフレットがほぼなくなっているのにもかかわらず、
相変わらず重たい。
なんで?
今年は一升瓶は無いよ?
一体何が入ってる?

プラス、ぱんぱんのリュックサックと、作品のキャリーケースと、
でっかい肩がけトートバッグと、手持ちの紙袋。
なんでこうなるか自分でもわからない。
きっと私の内面と同じく、
いろんなものが整理されずにぐちゃぐちゃと入り混じって、
えいやと力技で詰め込まれているんだろう。
だろう…とか言って朝荷造りしたの自分なんですけど。


今年はタクシーには乗らず地下鉄で東京駅へ。
ギャラリーを後にし、3人青山通りへ出て、
岩間さんは表参道、私と竹内君は外苑前。

赤坂見附で丸ノ内線へ乗り換え。
反対方向のホームへ向かう竹内君の背中を見送り、
電車に乗った。



2度目の三人展、無事終わったなあ。
岩間さん竹内君、ありがとうございました。


京都に帰ったら、やること沢山沢山あるよ。
京都に帰ったら、家で猫が待ってるよ。
とりあえず新幹線に乗ったら、ビールを飲もうよ。


1人になっていろんなことを頭に駆け巡らしながら、
帰路へとついた。






おわり。



関連ページ
→ 1年前の「東京初三人展日記」
→ 2年前の「東京初個展日記」

| 2017.2.15 |  




煩悩の数だけ


ぐわあ!
とか
ぐへえ!
とか
ぐちゃあ、とかぐしゃあ、
とか、
心の中で奇声を発してるここ最近。

メールを送ったかと思えば、
「ありがとうございます」のつもりが
「ありがとうござぎす」。
送った後に気付く。
なんだよ「ござぎす」って。
そんなトホホな状態。

というのは、
最近身の周りでノロウィルスとかインフルエンザとか、
感染症が猛威をふるっていて、
それはどのくらいかというと猛威を振るうとはまさにこの事かと思うくらいの猛威っぷりで、
自分も人生初・ノロウィルスにかかりその時期がまた最悪で、
そのために苦しんでいたからなのですが。。

しかしノロウィルスってこんなにしんどくて長引くもんだとは思ってませんでした。
甘く見ていました。
もうなりたくない。二度となりたくない。


そんな今月、
カットの仕事を数社から頂戴していて、中には点数が多いものもあり、
全部足してみると今月描くカット数、108。


108。
煩悩やん。


煩悩の数だけカットを描いて、
ひとつ描き上げたら煩悩も減っていって、
終わる頃には今より少しくらいマシな人間になっていたりはしないだろうか…。



なんて不毛なことを考えながらとにかくひたすら、描く描く描く。
ノロでへばっていた分のタイムロスがあったので黙々と必死だ。
三人展も目前だ。
去年に続きまたしてもメンバー2人には助けてもらっていて、頭が上がらない。


さてさて休憩おわり。
いやというほどの自己嫌悪と反省は後にして、
今だけは煩悩を捨てて、がんばれ自分。

手洗いうがい、睡眠、体力、免疫力!

| 2017.1.20 |  




2016年の年の瀬雑記とまるごととまなざし


あっ
と言う間にもうこんな日だ。
目まぐるしく過ぎていく。

今年をざっくり振り返ってみると一番の出来事は、
書籍の初仕事と、他にもイラストレーターとしての仕事をいくつかさせていただいたこと。

すっごく嬉しかったし、
「もっともっと仕事がしたい、
そのためには環境や習慣を変えて、いろんなものをもっとそのために費やしたい」
と思うようになった。
なので2017年は、そんな感じでやっていく所存です。


2016年にハッとした言葉は「まるごと」と「まなざし」。
ハッとしてからは、
この2つのキーワードで物事を考えるとすんなり行くことなんかもあって、
頭の中が整理されたように思う。


アウトプットが相変わらずノロかったり、
大事な時に大事なものを落としたりなくしたり、
すごいうっかりをやらかしたり、は、来年少しでも改善していきたい。
ほんとうです。(誰に弁明しているのか…)


今年も一年間このサイトに訪れてくださった皆様、
見守って気にしてくださった皆様、
ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

| 2016.12.30 |  




最近の感動回文


「鯛だ鯛だ 頂いた」!
土屋耕一さんの作。

| 2016.11.23 |  




アラスカのこと


10月に京都高島屋で開催されていた「星野道夫の旅」展に行ってから、
よくアラスカのことを考えている。

クサクサしたりイライラしたりしてしまう時、
そのまさに同じ時にアラスカでは、
カリブーが広大な原野を大群で移動している。
シロクマが食べ物を探して歩いている。

そう思うと、
体をすうっと風が通り過ぎていったような気分になる。


星野道夫さんの作品をちゃんと正対して観たのは実は初めてだった。
アラスカに対する星野さんのまなざしが伝わってくるような、写真の数々。
会場に散りばめられた、
シンプルで冷静で淡々としていて理知的な、
それでいて温かみのある気持ちの良い言葉たち。

あまりによかったのでもっと知りたいと思い、
エッセイ『イニュイック』を買って帰った。



おまじないみたいに、
お守りみたいに、
今日もアラスカのことを考える。

| 2016.11.22 |  




アキオ、またね。


この雑文雑記に書いたこともある
パレットクラブの風来坊猫、アキオが天国に旅立った。
パレットクラブのツイッターで知った。

今年の4月に久々にパレットへ行ったらアキオがいて、
喉や顎やおでこやらこめかみやらぐりぐり撫でたら
なんだか今までになく気持ち良さそうにしてくれたので、
かなり長いこと撫でていた。

スタッフのYさんが、
「こんなに気持ち良さそうなの初めてみたかも」
と仰ってくださりなんだかうれしかった。


「えへへ、そうかいアキオ?
 私撫でるの上手かな。
 気持ちよかったらうれしいなあ」。

思いながら、撫で続けた。


そのときアキオは弱っているように見えた。
もう何回もは会えないかもしれない、と思った。

その一方でいつものように無愛想でもあって、
私が名残惜しくパレットを後にする時も、
こちらに一瞥をくれることもなく、
扉の前で空を見つめていた。

アキオのそういう、
媚びない孤高な雰囲気はかっこよかった。


以下、原田治先生のブログからの引用。

『3匹のうちもうひとりのアキオは、過保護だった母親ホオズキちゃんと、いつもかばってくれた妹のアキちゃんに先立たれ、現在は孤独の身になってしまった。他の猫とは最初からうちとけない。夜はどうやら裏通りのお寺さんの墓地を根城にしているようだ。出家でもしたつもりなのだろうか。昼すぎになると、托鉢の僧のように飄然とあらわれる。白地に黒の柄が「墨染めの衣」に見えなくもない。尻尾は短く曲がっていて、関東のノラ猫の特長を立派にそなえている。猫なのに三白眼で、オドオドした態度はどこか不気味な感じがするが、ぼくはそこに魅力を感じる。こんな雰囲気のある猫はほかにはいない。』(20130424 「築地ノラ猫情報」)

↓こちらから、原田治先生ブログの、アキオの記事を読むことができます
http://d.hatena.ne.jp/osamuharada/searchdiary?word=%A5%A2%A5%AD%A5%AA



* * *

猫がいる、というところが、
私がパレットクラブを大好きな理由のひとつだ。

卒業後も東京行きの際に立ち寄ると、
アキオやクロちゃんに遭遇できたときはうれしくて、
帰り際にはいつも
「アキオ、またね。」
「クロちゃん、またね。」
とつぶやいて帰った。

京都からパレットクラブのことを思い浮かべるとき、
あの黄色い扉の前には必ずアキオかクロちゃんが佇んでいる。


冒頭に書いた「天国に旅立った」
みたいな表現は普段は好きじゃないんだけど、
アキオには旅立つという言葉がよく合っていると思う。


アキオ、ありがとう。
アキオのこと、これからも時々思い出すね。




アキオ01
今年の4月のアキオ。

アキオ02
気持ち良さそうにしてくれてうれしかった。

アキオ03


アキオまたね
アキオ、またね。


| 2016.11.9 |  




生まれて初めて


生まれて初めて絵を買った。
まだ手元には届いていない。


イラストレーターとして展示をするようになって、
自分の作品を買っていただいたり、
展示前はいつも「売れてくれえ〜!」と思っていたりするくせに、
自分はまだ、
一度も人の作品を買ったことがなかったのだった、今まで。


ギャラリーに入って正面に飾ってあったその絵を見た瞬間、
買いたい、と思ってしまった。
そんなつもりはなかったのに。
今ひどい金欠なのに。

至極まっとうな、おさえきれない衝動買いで、
とても健全な、
初めての絵の買い方だったと思う。



私が初めて買った絵は、2万5000円。
リノリウムの版画の、1/55。


この絵に見合うような、暮らし方にしよう。
ずっとずっと大切にしよう。

| 2016.10.31 |  




俺たちにはパリがある


最近映画を観るペースがだだ落ちなのだが、
少し前の眠れなかった夜に、
ふと『カサブランカ』を久しぶりに観た。


「俺たちにはパリがある」

くうう 泣けるぜ、
泣けるぜボギー。


「君の瞳に乾杯」
よりも、
「美しい友情の始まりさ」
よりも、
こっちの台詞が好きだよ私は。


あのあとボギーは(リックは)、
パリでの思い出を胸に
ずっとひとりで生きていったの?
寂しくなったらどうしたの?

なんて秋の夜長に考える。
映画って本当に、本当にいいもんですね。

| 2016.10.18 |  




まさるという名の友だち


まさるという名の友だちがいる。
まさこというんだけど、本当は。

スラッとスリムでセンスがよくて優しくて、
かわいくてきれいなお姉さん風だけど中身はおちゃめだ。


まさるとは大学が一緒だった。
特に仲良くなったのは学生生活のたぶん終盤で、
初めて2人で飲もう、となった時、
実家暮らしの私は家にあったエビス大瓶3本をくすねて、
雨がザーザー降る中、瓶をがちゃがちゃ言わせながら、
まさるが一人暮らしをしているアパートに持って行った。

就職してからはまさるが東京へ行って、会わない時期もあったけど、
勤務地が関西になってまた会うようになり、
それからしばらくは夏に私が大阪のまさるの家に泊まりに行き、
冬にまさるがうちに泊まりに来るのがなんとなく恒例のようになった。
泊まりといっても、
することといえばただ食べて飲んで話をして、
酔ったまま就寝して昼まで寝るだけなのだけど。


* * * *

まさるは声が小さい。
静かな声で伏し目がちにぽつぽつと話す。
時々聞き取れないときがある。

でも私はまさるのそんなとこが好きで、
聞き取れなくても聞き返さない。

聞き返さないので、さっきまさるが何と言ったのかわからずに
会話を続けることもある。
それでも、話の流れが止まって困ってしまうことはそんなにない。
会話って内容がわからないときも案外成立するんだな、
とか感心しながら話していたこともある。

もし誰かに「まさるのどんなとこが好き?」と聞かれたら、
真っ先にその、
「静かな声でぽつぽつと話すところ」を挙げるかもしれない。
他にも好きなところはもちろんたくさんあって、
もっとそれらしいことだっていっぱい挙げられる。
でもそれくらい、なんだかその静かな声が好きなのだ。

「大きな声でハキハキと話すこと」
「相手の目を見て話すこと」
一般的に良いとされていることと、
私にとって大切で必要なことは一緒ではないということを、
まさるはいつも思い出させてくれる。

好きだったら、どんなところも、
それはその人のまるごとの中の、大事な大事な一部分なのだと。



* * * *

もうずっと前のことになるけれど、
私とまさるは恋愛において、
それぞれ同じようないやな思いをしたことがあった。
またその少し後、私は当時の仕事や生活のストレスからか
今までにないくらい顔の肌がひどく荒れて、
対面した人に「どうしたの?大丈夫?」と言われるほどだったのだけど、
そんな時久々に会ったまさるも、肌が同じように赤く荒れていた。
二人揃って痛々しくて、それがなんだか可笑しく思えて、
ちょっと笑ってしまった。

「私達のお肌がもう一度ツルピカになりますように。
お互い元気になって、とびきり優しくて素敵な彼氏ができますように。」

私はその時、心の中でそうお祈りした。
口には出さなかったけど、
心から、手を合わせて祈るような気持ちでそう思った。



そして、そんなまさるが結婚した。
結婚して、今は遠くに住んでいる。



暑い夏の日、
iPodでフィッシュマンズの「バックビートに乗っかって」を聴きながら、
駅からバスでまさるの家に向かうのが好きだった。

まさるがご飯を作ってくれている間、
すっきりした部屋のきれいな畳の上で、
本や漫画を借りて読んでいる時間も好きだった。
(美輪明宏さんのエッセイとか、「シガテラ」とか、読んだ。)

うちに泊まりに来たとき、朝起きたらなぜか、
敷き布団と垂直にクロスして寝ていたまさる。
泊まった帰り、お漬物屋さんに寄って買い物したら財布にお金がなくて、
私の母が払ったのをいつまでもネタにされるまさる。
うちの先代の猫、ちかこ(「ちかこさん」とまさるは呼ぶ)や、
今いる猫ちーすけ(「ちーすけくん」)の挙動に
いつも興奮してくれるまさる。
長生きしたそのちかこが死んじゃったと、
大阪のお好み焼き屋さんでボロボロ泣きながら話したとき、
何も言わずに聞いていてくれたまさる。
父が亡くなったすぐの時、友達のほとんど誰にも連絡できなかったけど、
まさるにはメールを送った。
その時まさるが返してくれたメールは優しかった。

玉砕してさっぱりしてから、失恋したーと久々にメールした時には、
時を同じくして玉砕失恋していた。(すぐに2人で飲みにいった)
村上春樹さんの京大での公開インタビューの聴講に2人とも応募して落選し、
当日京大の近くで飲んだ。
夏、大きな花火大会がまさるのマンションからすぐ近くであって、
玄関前にイスを出して見た。
とても大きく綺麗に見えて、特等席だった。
トマトと桃を切ってくれて、
それをつまみに缶ビール片手に花火を見るのはなんだかオツだった。
その時用意してくれてたビールは「水曜日のネコ」だった。


泊まりにいったら毎回おいしいごはんやアテを作ってくれるまさる。
ハラカミさんや、素敵な音楽をかけているまさる。
大好きな菊地成孔さんのことを熱く語るまさる。
初個展のお祝いに、と、リンドベリが絵を手がけた絵本を送ってくれたまさる。
私にいいことがあると、キャーキャー言って喜んでくれるまさる。


お互い身に起こったこと全てを話しているわけではないだろう。
言わないでいることも多いと思う。
でもきっと、そういうことを話してもきっと、まさるは静かに優しく聞いてくれるのだと思う。
し、私もそんな風にしてまさるの話を聞きたいと思う。


まさるのような友だちを持てたことは、
私の人生において、本当にラッキーで「でかした!」なことだ。
まさるとのいろんな思い出は、時に私を励まし、元気づけてくれる。



遅くなったけれど、結婚おめでとう。
住むところは離れるけれど、これからもたまに会って、
おいしいお酒を飲みましょう。





* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

「こんにちは。僕は今中学三年生で、今年の四月から高校生です。
その高校生活がとても不安です。世間の人たちは青春は金で買えない、後悔しないようにしろ、と言います。それは正しい事だとは分かっていますが、僕が進学する学校は中堅レベルの平凡で大したことがない学校なのです。高いレベルの学校に進学する人は、知的な友人や恋人に囲まれ、偏差値相応の素晴らしい青春を 謳歌するのでしょうか?後悔が残りそうで怖いです。
(虹を待つ羊、男性、15歳、中学生)


きみがたぶんやるべきことは、一人でいいから良い友だちをみつけることです。
二人でも三人でもなく、一人でいい。どんな学校のどんなクラスにだって、一人くらいは興味深いやつ、気が合いそうなやつがいるはずです。そういう人をみつけるといい。「知的な友人や恋人に囲まれ」る必要なんてぜんぜんありません。 本当に話の合う友だちが一人みつかれば、それでオーケーです。そうすれば「ああ、この学校に来てよかったな」と思えるようになります。偏差値なんてぜんぜん関係ないです。ほんとうだよ。

村上春樹拝」

(引用元:http://www.welluneednt.com/

| 2016.9.22 |  




2016年の夏の音楽


今年の夏。
京都はなんだかずーっと暑くて、今思えばけっこう夏バテしてしまった。
特大口内炎にも苦しめられた。

8月最終週からようやく朝晩涼しくなってきたので、
秋の空気のもの悲しさを感じつつ、安心しています。



* * *

今年の夏は2枚の新譜を聴きまくった。
楽しみにしてた坂本慎太郎『できれば愛を』と、
サニーデイ・サービス『DANCE TO YOU』。


『できれば愛を』は
最初にかけたときから「うおおおお」となり、
いてもたってもいられず、
夜中に一人、曲に合わせて変なダンスを踊った。

1st、2ndも大好きなんだけど、
この3rdアルバムは良い意味で一番聴きやすいんじゃないだろうか。

1stはとにかく先行曲『君はそう決めた』が良すぎて好きすぎて、
キラーチューンであるその1曲への私の愛情が極端に強く、
アルバムの中でもその存在感が特別に際立っていた。

2ndは1枚通して聴いて、
一編の旋律走る、カラカラに乾いた空気感の、
近未来のSF漫画(星野之宣作品のような)を読んだような感覚に陥った。

でも今回の3rdは安田謙一さんという方がライナーノーツで書いていたように、
「収録された10曲は、曲調も、歌詞も、
それぞれが独立している、味わい深い短編集のような趣きがある。」
という、まさにそんな感じ。
そしてそれらはカラカラではなく、
ちょっと湿り気や、温もりがあるような。

とにかくしびれる名盤です。
大好き。



そしてもう一枚の、
サニーデイ・サービス『DANCE TO YOU』。

実は最初のうちはピンとこなかった。
のだけど、
後から強烈にグイグイきて、大どんでん返しで、
今ではもう捕らわれたように毎日聴いている。

全然中毒っぽいイメージじゃないのに、
ものすごく中毒なのだ。
この中毒性は何なんだろう。




まったく違う2枚のアルバムだけど、どちらも大好きで、
体に染み付いてるんじゃないかと思うくらい聴いている。

今年の夏は終わろうとしているけれど、
きっとこのアルバムを聴くとこの先いつでも、
私は2016年の夏のことをにおいとか空気感とか胸の中の感じとかそのまんま、
ありありと思い出せるのだと思う。


そして、
ああ、2016年の夏には『できれば愛を』と『DANCE TO YOU』があったんだ、と、
この先の夏に思い返すのだと思う。

| 2016.8.30|  




「もっと自分のことを知らなくっちゃね。」


先月の7月19日、
大イラストレーター・灘本唯人さんが90歳でご逝去された。

まったく幸運に、恐れ多くも、一度だけ、
灘本さんの隣の席でお酒を飲みながらお話させていただいたことがある。
先輩イラストレーターの方々のグループ展の、
オープニングパーティーと二次会でのことだった。
(東京ってすごいなとそのとき思った。)

当時私はパレットクラブを卒業したばかりだった。
灘本さんは誰にも分け隔てなく、楽しくおしゃべりしてくださった。
超大御所であるということを忘れそうになるくらい、
チャーミングな方だった。
同じパレットクラブの愉快な同級生Fなどは、
カラオケでもないのに、灘本さんと一緒に
ピンクレディの「UFO♪」の部分を振り付けつきで歌っていた気がする。


私は、お酒を注ぎ注ぎ、
絵の話などお聞かせいただいた。


「もっと自分のことを知らなくっちゃね。」

軽妙に、なんだか歌でも歌うように、
灘本さんはそう仰った。



あれから2年とちょっと。
前より自分のこと、知れてきたのかなあ。まだまだかなあ。


灘本さんの、男女の絵が大好きです。
お話ししてくださり、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。

| 2016.8.8 |  




ビーチサンダル愛


ビーチサンダルが好きだ。
毎年暑くなりだした頃に下駄箱から出すとうれしくなって、
ああ夏だなあ、と思う。

といってもコレクターでもなく詳しいわけでもなく、
havaianasを何足か、長年愛用してるだけ。

ビーチサンダルは自由の履き物。
ビールは自由の飲み物。
2016、夏。

| 2016.7.16 |  




雑記 20160713


健康のための3大「○○ない」。

1.悩まない
2.冷やさない
3.食べ過ぎない

だそうだ。
そうだよなー納得納得。精神的なストレスいちばんよくない。
あたまでっかちだから気付いたらすーぐ無駄に悩んでたりするけど。
悩み始めたら、そうしないですむ場所に移動しよう。

食べ過ぎがよくないってのは今年に入って実感している。
おなかパンパンになるまで食べることが減って、そのせいかなんだか体が楽だ。
食べる事自体は大好きだけど。相変わらず。

腹八分目で医者いらず。
2016、夏。

| 2016.7.13 |  




君はそう決めた


ゆらゆら帝国が好きで坂本慎太郎さんが好きなのだけど、
ゆら帝解散後の坂本さんのソロ曲『君はそう決めた』は
特別に好きな1曲だ。

まずタイトルが好きで、
この言葉を心の中で呟くと色々落ちつく。
曲も最高。歌詞も最高。MVも最高。MVはこちら↓。

●君はそう決めた
https://youtube.com/watch?v=t08i_cWdcbM



今までで、そう多くはないけど、覚悟というものをしたことがある。
覚悟を決めてやり始めて、続けていることもある。
そういう事は人に話す事ではないので一人で抱えてちまちまやっていると、
たまーーにうじうじしたりもするから、
そんな時に心で呟く。
「君はそう決めた」。

(…まあでもその覚悟たるやなんと脆いものか、と思う瞬間もあって、
 情けなくなったりするのだけど。)



さて、坂本慎太郎さんといえば、
3rdアルバムがもうすぐ出るそうな。
タイトルは「できれば愛を」。

最初にタイトルをみたとき、
その語感から、「なんとなく夢を」という
これまた大好きなゆら帝の曲が頭に浮かんだ。

坂本さんはこの春から京都のエフエム局でラジオ番組もやっていて、
それを聴くのも毎週の楽しみだ。




なんとなく夢を、
できれば愛を。

ああ、楽しみ楽しみ。





顔ハメ

写真:
2ndアルバム『ナマで踊ろう』発売キャンペーン時の、CDジャケット顔ハメ。
三人展メンバーの岩間淳美ちゃんと新宿のタワレコにハメに行った。
2014年夏の、楽しかった良い思い出。

| 2016.6.15 |  




雑記 20160524


友人に長いメールをくれと頼んだ。
ちょっと行き詰まってて、言葉に浸かりたかったからだった。
そしたら、 そういえばちょうど一年前の5月には
同じ友人に短いメールをくれと頼んでいたことに偶然思い当たり、
なんだか可笑しくなった。

そんな頼みごとして、しまったなあと思っていたけど、
しょうがないっか。
5月はそんな月。

| 2016.5.24 |  




『インドの歌』


展示もさせていただいている bar月読さんには、蓄音機がある。
SP盤のレコードもいろんなジャンルのものがあって、
そこで去年『インドの歌』という曲を聴いた。
初めて聴いた時から好きになり、メロディーも覚えて、よく頭の中で流れている。
webで調べてみたら、リムスキー=コルサコフという人が作った、
『サトコ』という歌劇のアリアなんだって。

聴いたのは、クライスラーによるヴァイオリンとオーケストラでの演奏バージョン。
おそらく全く同じ音源がYoutubeにもあった。

ゆったりしてて優美。もうすごく好き。とろーんとなる。
蓄音機の音色がまたいいんだなあ。

●インドの歌
https://www.youtube.com/watch?v=tz7MoKgimtI

| 2016.5.16 |  




チャオ!


先週の出来事。
京都駅で、海外旅行客の団体に道を聞かれバス乗り場まで案内した。
どこから来たか聞いたらイタリアだった。

ぐちゃぐちゃな英語で会話したけど
最後はイタリア映画みたいに「チャオ」って言いたくて、
しかし焦り逸って「グラッチェ!」とかます。

言えなかった「チャオ」を
クラウディア・カルディナーレ風に一人怪しく呟きながら、
とぼとぼ帰った帰り道、であった。

「チャオ」といえば村上春樹さん、でもある。
(朝日新聞社『そうだ、村上さんに聞いてみよう』参照)
思い出しただけでも笑ってしまう。

次の機会にはちゃんと言えるといいな。

チャオ!

| 2016.5.16 |  




ゴールデンウィークの巡回ねーさん


友人であり三人展メンバーでもあるイラストレーターの竹内巧くんは、
仲間内では「巡回にーさん」としても知られている。
何を巡回しているかというと、
友人や先輩イラストレーターのwebサイトを、である。

巡回にーさんはwebサイトをこまめに巡回し、
時には更新した本人よりも早いんじゃないだろうかと思うくらい、
更新された内容をチェックしている。

あなたのサイトも巡回されてますよ、気をつけて!笑 とか、
こわーい 笑 とか冗談でよく言っているのだが、
SNS全盛のこの時代に
こつこつちまちまけっこう労力をかけて更新している自分のサイトに
足を運んで見に来てくれている人がいるというのはほんとに嬉しいことで、
誰が見てくれているかわからなくても、巡回にーさんとSさん
(という、もうお一方巡回の先輩がいる)
は絶対いつも見てくれている、と思うと、
すごくありがたい気持ちになる。

他にも、私が知らないだけで
いつもサイトを見てくださっている方がいると思う。
ありがとうございます。
感謝しています。



こういうことを考えるときにいつも心に携帯してるのが、
有名ブロガー・ちきりんさんのブログのこのエントリー。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20101230

これを読んだら毎回じわーっと感動してしまう。

「あなたの文章を私は読んでいます。」



さてさてゴールデンウイーク。
遠出の予定もなく、毎日家にいて、作業したりしている。

「毎日巡回にーさん」に触発されて
「時々巡回ねーさん」になる私は、
ゴールデンウイーク中ここぞとばかりに、
せっせと好きな人たちのサイトを巡回中。


言葉はその人そのものだから、読んでいるのはとても楽しい。
言葉だけじゃ伝えられないことも、もちろんあるとわかりつつ。

| 2016.5.4 |  




冷やし腹筋はじめました


5月がきた!
3月4月はありがたいことに忙しくさせていただき
初めて経験することもたくさんあったりで怒濤のように過ぎていった。

が、そんな中特に体のメンテナンスをしないまま
渦巻きのような慌ただしい毎日に身を投じていたせいか、
少し前のある朝、起きたら腰が痛い…。
放置したら良くなさそうだったのでその日の仕事帰りに
近くの整形外科に行き、そしてそこで治療の一環として、
毎晩20回の腹筋を言い渡されたのであった。


そんなわけで朝晩20回、真面目にやってます。
やっているのは、壁に足の裏をつけて膝を90度に曲げて、
上体を起こすのは肩が浮くくらいまででいい易しい腹筋。

筋トレなんていつぶりだろう。
でも普段怠惰な生活を送っているせいか、
「毎日ルーチンを行うちゃんとした自分」感に酔いしれて、
今のところは機嫌よく欠かさずやっている。


腹筋してると猫がお腹に乗ってきたり足を齧ったりしてくる。
やめてよね。
あと、その整形外科にはリハビリの指導を行うおにーさんが沢山いるのだけど、
エグザイルみたいな人が多い。



寒暖差が激しかったけれど、さわやかな季節になってきました。
皆様ご体調くずされませんよう。

きっとあっという間に夏だなあ。
ビールのおいしい季節だなあ。

| 2016.5.1 |  




鴨を拾ったら


こないだ道路で鴨を拾った。
拾ったというか、保護したというか。
いや、保護したなんて言えるもんじゃないのだけど、それはさておき。


『青』京都展の在廊帰り、車道の交差点でへんな動きをするものが目に入った。
最初はコンビニ袋が風に吹かれて動いてるのかと思った。
次は、鳩が座ったり立ったりしてるのかと思った。
次は何故かペンギンに見えた。
(ペンギンがそんなところにいるわけがないのに一瞬本気で「ペンギン?」
と思った。人間の思考回路は不思議ですね。)
そしてよおく目を凝らしてみると、鴨だった。

鴨は動きを止めて、車道にへたりこんでしまった。
轢かれてしまうと思ったので、道路に出て鴨を拾い上げた。
鴨はどこからか少し出血していた。

歩道に戻ると、
居合わせたおじちゃん
「ケガしてるけど鴨川に放してやればじき治るわ。」
居合わせたおばちゃん
「病院では見てもらえへんのちゃうかな。死んでもその子の命やから。」


その交差点は川端二条といって、その名の通り川(鴨川)の端の川端通という道路と
二条通という道路の交差点だった。
とりあえず鴨を両手で持ったまま鴨川の土手に降りた。
鴨は温かくおとなしく、静かにじっとしていた。

野鳥って菌がうじゃうじゃいるんだっけ、いないんだっけ、とか思いながら、
しゃがんだ膝に鴨をのせて背中についていた血をティッシュで拭いた。
血はどこから出てるのかわからなくて、背中にはただ付着していただけみたいだった。
羽毛がものすごく血を弾いていて
「水鳥の羽毛の撥水効果よ!」とこんなときに感心した。

どうしていいかわからず携帯の充電も切れそうだったので少し焦り、
近くの友人に電話するとすぐ近所に動物病院があると教えてくれた。
電話を切って検索すると、他にも2軒あったので順番に電話してみた。
1軒目、営業時間終了のアナウンス。2軒目つながらず。
3軒目「うちは野鳥は扱っていないんです」と断られる。


するとその電話が切られた瞬間、
おとなしく座っていた鴨が膝から飛び降り、
「あ…」と思っているうちに小走りで土手の石垣を更に降り、
鴨川水辺の草むらに消えていってしまった。

「鴨…」と思いながら私は立ち上がり、
鴨の血をふいたティッシュをゴミ箱に捨て、トイレに寄り石鹸でがしがし手を洗った。


帰宅してインターネットで調べたら、
野鳥を保護した場合、
市や府の野生鳥獣担当機関に連絡すればよかったらしい。
京都なら「京都府農林水産部森林保全課」とか、 「京都市動物園野生鳥獣救護センター」。

〈参考URL〉
・各都道府県の野生鳥獣担当機関の連絡先リスト
 http://www.birdfan.net/about/faq/kega.html
・京都府[ケガや病気で弱っている野生の鳥獣をみつけたら]
 http://www.pref.kyoto.jp/shinrinhozen/1333023680076.html


緊急時の機敏で的確な判断、
できるような人間にならないとなあ、
そのためにちゃんと知識も蓄えないとなあ、と少し反省した私。

鴨は痛かっただろうか。じっと静かにいい子にしていたその目は
くりんと丸くて小さくて、かしこそうだった。

鴨、なんもできなくてごめんよ。
ケガが治って、元気でやっていますように。

| 2016.4.29 |  




四月になれば彼女は


四月になれば彼女は

ってつぶやきながら、
もうとっくに四月やんけと突っ込みながら、
五月になれば…と思いながら、
過ごしているこのごろ。



最近立て続けにみた友人のライブ2組が、
どっちもすごくよかった。

音楽でも絵でも料理でもお酒でも珈琲でも、
友人が作り出すものを見たり味わったり体験するときは、
友人だということを極力忘れてそうしようと思っている。
(まあそれは、完全には無理なんだけど。)

それでいてめちゃくちゃよかったので、
うれしくなった。



五月になれば「六月になれば…」と思って、
六月になれば「七月になれば…」と思って、
延々その繰り返しなんだろうな。


最近はその人達の曲をくちずさんでいる。

| 2016.4.12|  




20160319


1年というのはあっと言う間だなあと思うけど、
1年前と今とでは全く違っていることやものがいくつもあって、
そんな1年分の出来事が自分を新たに形作っている。

この1年で経験したうれしかったこと、楽しかったこと、
つらかったこと、初めて聴いた音楽、夢みたいな出来事、
1年前の私はひとつも知らなかったんだ。


なんて当たり前のことから始まり、
今年もこの日に、色々なことを考える。
1年前を、2年前を思い出す。

この1年のことはきっとずっと忘れないだろうなあー。
宝物みたいな1年だった。

| 2016.3.19 |  




雑記 20160224


早起きが苦手だけれど、今日は朝早くから起きて手を動かしている洗濯機も回している。
曽我部さんの『PINK』をかけて「がるそん」を聴いている。

「♪市役所前のカレー屋さん」


コーヒーか紅茶飲もうとお湯を沸かしに立った隙に、
開いていたスケッチブックの上に猫が鎮座ましましている。

おーいどいてよ、絵描くんだからさあ
どく気は皆無らしく目を合わせない。


朝から描くっていいなあ。
こんな毎日を増やしていくぞー
と静かに燃える、2016年春。

| 2016.3.4 |  




東京初三人展日記


2016年1月28日(木)

搬入日。
個展以来、1年振りの東京での展示。

去年はスーツケースと作品かかえて京都からギャラリーに直行したけど、
今年は先にホテルに行ってスーツケース預けてから搬入に行くぜ、
今年の私は去年の私とは違う、余裕を持った女だぜ、
と、満足感に浸りながら新幹線に乗る。

だって今年は個展じゃなくて三人展で、搬入後メンバーで飲みに行くもんね。
重たいスーツケース引きずって飲みにいくのやだもんね。
去年は搬入後はひとりでホテルで缶ビール飲んで気絶、でよかったけれども。
(飲みに行くためなら早めの行動もとれることが判明。 )

車窓から富士山を見たいなと思っていたけど、やっぱり爆睡。
気が付いたら東京に着いていた。


搬入作業。
ほんと作品って額に入るとより良く見えるなあ、とあらためて思う。
オーナーとスタッフの方がテキパキ進めてくださり、完了。

そしてメンバーで勝どきへ。
寿司屋で飲んだ。
いよいよ明日から、たくさん来てくれるといいねえ。
なんていい気分で話していると、
重大な忘れ物をしたことが判明…。

オープニングパーティーのある初日には、青い服を着よう、
と、3人でだいぶ前から打ち合わせていた。
私は前から持っていたお気に入りの、
真っ青な薄手のニットのセーターを着ようと決めていた。


その青いセーターを、
京都に忘れてきたのであった。


うそーーーん!と青ざめながら、
ハッ‼と思いつく。
明日(金曜)、母がちょうど出張で東京に来る…!
ギャラリーに展示を見に来るのは土曜日だけど、
今日(木曜)電話して明日持ってきてもらって受け取れたら、
トイレで着替えてオープニングパーティーにはあの服で出られる…!

ただ、張り切ってだいぶ前からたたんで袋に入れて、
自分でもどこにしまったか思い出せないから望みは薄いけど、
もし見つかれば…!

そのことを話して、
とりあえず母に連絡するわ!!と興奮しながら2人に言うと、
「小学生が体操服忘れて持ってきてもらうみたいだね」
と竹内君に言われた。
…。


結局、母に電話したが場所はわからず。
少し前に買ったばかりの
手染メ屋さんの藍染めのバスクシャツを持ってきていたので、
それを着ることにした。
持ってきていなかったら、 飲みを切り上げてとりあえずユニクロに走って、
青い服を探さなければならないとこだった。
そうならずに済んで良かった。


しかし自分ってなんでこう抜けてるんだろ。
はあ…。(ため息)


寿司はとっても美味しかった。



1月29日(金)

三人展初日。
私はオープンの11時から在廊。
2人は仕事を早く切り上げて、後から来る。

1番目のご来場者は、通りがかった女性の方だった。
「たまたま通りがかって、きれいだったから…」
と言ってくださった。

その後も人が来てくださる。
滑り出しはゆったりペース。
落ち着いた時間が流れ、静かな青い空間を時々ひとり占め。気持ちいい。

昨年に引き続き、
東京在廊時の大きな楽しみのひとつである、
オーナーによる近所のお弁当屋さん指南を受ける。
去年よりもワゴンカーのお弁当屋さんが増えている。
迷った末、
近くの新しいワゴンカーの弁当屋さんのガパオライス弁当にしたら、
おいしい!大正解!幸先がいい!

13時過ぎに岩間さん到着。
岩間さんは鮮やかな青のニットワンピ。
私の忘れてきたセーターも同じくらい青かったんだけどな…。

16時頃、竹内君が到着。
竹内君の服が、あんまり青くなかった。笑


オープニングパーティーはたくさんの方が来てくださり盛況だった。
日本酒の一升瓶をいただき、
しかも大好きなGRAPHがデザインを手がけた「富久錦」のお酒だった。
ううう(歓喜の泣き)、ありがとうございました。

友人イラストレーターのニシヤマイスキーもお酒を持ってきてくれて、
それはなんと、猫の形をした真っ青なボトルだった。
私と岩間さんは示し合わせたわけではなく
展示作品に猫を描いていて、
しかもボトルの青色も今回の展示の青とぴったりで、感激だった。

マイちゃんありがとう。
(後日、興奮しながら「どうやってあんなの見つけたの!?」と聞くと、
「『酒』『青』とかでひたすらググったのさ、ふふふ」と言っていた。)


オープニングパーティーの食べものは、
岩間さんの友人が営む経堂の食堂カフェ、OSSEさんに
ケータリングをお願いした。
青にちなんだメニューを、とリクエストして、
用意してくださったのがこちら。
−−−
●青大豆と青魚(ツナ)のコロッケ
●チキンとペンネの青じそジェノベーゼ
●ブルーチーズと青リンゴのケークサレ
●ブルーベリーの豆腐チーズケーキ
●ブルーマロウティー
(青い色のハーブティーで、レモンを入れると紫〜ピンクに変わる)
−−−

私は事前にこの字面を見ただけで、
美味しそうすぎて期待が膨らみすぎてテンションがおかしくなってしまった。
そして膨らんだ期待を超えるほど、とても美味しかった。

二次会は中華屋さんへ。
先輩イラストレーターの方々やデザイナーの方もいらしてくれてうれしかった。


思い出に残る、楽しいパーティーとなりました。
雨の中お越しくださった皆様、OSSEさん、
本当にありがとうございました。



1月30日(土)

三人展2日目。

土曜日は3人揃って11時から在廊。
色んな方がお越しくださり、なんだかあっという間に時間が過ぎた。

3人の出会いの場であるPALETTE CLUB SCHOOLで講師も務めておられる
イラストレーターの大先輩も来てくださり、うれしかった。

お昼は楽しみにしていた、土曜日限定のスープ弁当。
スープはさつまいものポタージュだった。
ポタージュずきなのでうれしい。おいしい。



1月31日(日)

三人展3日目。

この日もオープンから3人揃って在廊。
かなり混み合った時間帯もあり、お話できなかった方々も。
たくさん来てくださり有難いなあ、としみじみ思う。

お昼はまい泉のミニかつ丼。
この日はどピンクのニットを着ていき、少し肩身がせまい。
でも色合い的にきれいだったと思う。



2月1日(月)

三人展4日目。

毎日あっという間に過ぎる。
この日のお昼は、近くのワゴンカーのロティサリーチキンのお弁当。
皮がパリッ!で中はしっとりジューシーで、とてもおいしかった。

在廊中のおいしかったお昼ご飯、
「おいしい食べものシリーズ」で描くぞ〜!と思ってたのに、
毎回ほぼ食べ終わった時点でそのことを思い出し、
写真を撮ろうにも時既に遅し、ご飯はとっくにお腹の中…。



2月2日(火)

三人展5日目。
お天気とても良し。

去年と同じ、ギャラリーに向かう道の橋の上から見た青空がきれいだった。
青・青・青 な空だなあ、としばし見入る。

すると直後に、今回の展示作品とリンクするような「青」な詩がツイッターで流れてきて、知る。

ぴったりすぎてびっくりした。
これ以上なく感動してしまった。
一日の、いい始まりだった。

お昼はまい泉のカツサンド。
夜はおいしいカレーを食べにいった。
キーマとチキンで非常に迷ったけどチキンにした。
とてもおいしかったし、楽しかった。また行きたい。



2月3日(水)

三人展最終日。

お昼ごはんは、去年食べておいしくて、
また食べるぞと決めていた「パンとエスプレッソと」のパニーニ。
今年はゆで卵とアンチョビのにした。
セットにして、にんじんのラペとカフェラテ付き。おいしい。

やっぱりあっという間に時間が過ぎる。
最終日ということもあり、夕方だいぶ混み合う。


17時になり、三人展終了。
お疲れ様でしたー!

搬出作業後、オーナー達と3人とで、
今回の三人展を振り返っての話やこれからの話をする。
帰りは、スーツケースと手持ちのカバンが重たくなりすぎたため
(一升瓶やワインボトル入り)、
今年はタクシーで駅まで行くことに。

岩間さんと竹内君に見守られ青山通りでタクシーを拾った。
タクシーに乗るとなんだか急に力が抜けて
座席にズブズブ沈み込んだ。



品川駅までと東京駅までとどっちが安いですか?
そんなに変わらないよと運転手さん。
じゃあ東京駅までお願いします。



向かう途中で通った皇居のまわり、
ものすごくたくさんの人がランニングしてる。
人の切れ目なく大勢走っている。
夜なのに、寒いのに、みんなすごいなあ。
京都はこんなに走ってないよ。





今回私は、
5年前に亡くなった父のことと、
その少し前に亡くなった長生きしてくれた猫のことや、
もう会えない人達や、
いつか会えなくなるかもしれない今大切な人のことを考えながら、
展示作品を描いた。

そんなことを思い返したら、
あと無事展示が終わって緊張の糸がぶち切れて
何かがどっと堰を切ったのか、
タクシーの中でボロボロボロボロ涙が出てきて止まらなくなった。



ああいかん決壊した。止まらないよ鼻水が。
そしてティッシュを持っていないよ。


と思いながら私は、
前の日の朝、青い空を見上げた橋の上で知った、
寺山修司の作という詩を思い出していた。





「さみしいときは

  青 という字を書いていると

 落ち着くのです

  青 青 青 青

 青 青 青 青 青 青 青 

  青 青 青 青 青

 青 青 」






おわり。



関連ページ
初三人展日記おまけ写真
「青・青・青」展示風景
物語つき作品ページ「青い感傷」
→ 去年の「東京初個展日記」


| 2015.2.15 |  




井上洋介さんの「ぼうし」


井上洋介さんご逝去の報に接して。

「ぼうし」が大好きで、
言葉で表せないくらい今も大大大好きだ。

知ったのは大きくなってからだけど、
好きな絵本ナンバーワンかもしれない。


甥っ子にもプレゼントして、一緒に声を出して読んで、
その時のリズム良く弾んでいる甥っ子の声はずっと頭に残っていて、
今でもすぐに思い出せる。


“ ねずみやさんで
 ねずみぼうし
 かいました ”


心より、ご冥福をお祈りいたします。


ぼうし


| 2015.2.6 |  




今の時代がいちばんいいよ


というタイトルの、
先月12月に発売になった前野健太さんのCDをずっと聴いている。

1年前、ガケ書房ラストライブで「さみしいだけ」を聴いて、
なんかなんでも頑張れる気がする と思っていたっけ。


好きな曲はたくさんある。
CDに入ってた新曲もすごくいい。

最近は、
前から好きで今回このCDにも入っている「このからだ」という曲がよく響いて、
今いちばん聴きたいと思っていた。

するとリクエストは通ったのであった。


音楽や、音楽を生で聴くことが体や心に与える力はすごいなと思う。
小学生の感想文みたいだけど。

そして今またなんかなんでも頑張れる気がしている。

| 2016.1.16 |  




馬鹿者と言われて


久しぶりに馬鹿者と言われた。
のに、とてもすっきり晴れやかな気分。
この歳になると叱ってくれる人は滅多にいないもんな。
それに全く、その通りだしな。
と、なぜか元気が出てきてしまった。


だからって叱られるのが好きというわけでは断じてない。
ちなみに初めて就職した前の会社は社長が怒るとめちゃくちゃ怖くて、
しょっちゅう怒鳴られていた。
忘れられない一言は

「この…
 どたわけがーーーっっ!!!」

すごい怒鳴りで、周りの空気がビリビリ震えたように感じた。
後で階下の別室にいた先輩からビル中に響き渡ってたよと笑われて、
なぐさめて(?)もらった。

思い出す度に苦笑する。
「どたわけ」のインパクトはすごかったなあ。
これはもうこの先、誰にも言われることはないだろうなあ。
(そうであることを願う…。)


写真

| 2015.12.30 |  




舞妓プラズマ


肺炎は結局、「マイコプラズマ肺炎」だった。
そのことをある友人に、メールのついでに伝えた。
すると、

「舞妓プラズマ…前衛的古典芸能な肺炎って感じ?」。

よっぽどスルーしようかと思ったけれど、
「そんなに若くないので、芸奴プラズマです。」
と返しておいた。


まだちょっと咳は出るけれど、だいぶ元気になった。
(芸奴…もとい、マイコプラズマ肺炎は咳が長引くらしい。)

いろんな人に心配していただき、励ましていただいた。
この日記を読んで知って、連絡くださった方もいた。
人の優しさが身に沁みた。

用心しつつ、平常運転に戻していきます。
ご心配くださった皆様、ありがとうございました。

| 2015.12.27 |  




肺炎


なんと肺炎にかかってしまった。
かれこれ2週間、自宅で療養している。
1週目は39〜40度の熱がずっと続いてものすごくしんどかった。
しんどすぎて大人げなく泣いた…。
もう前回はいつ出したかわからないくらい(中学生の時とかかな?)
滅多に出ない鼻血がいきなり夜中に出て、混乱したりもした。
(鼻血が肺炎や熱と関係あるかはわからないけど。)

今は熱も下がって、こないだのレントゲンでは肺の炎症もだいぶ治まっていた。
やる予定だったことが全然できず焦ってもいるけど、
まずはしっかり治しきること、と思って安静にしている。

肺炎は、肺の中の肺胞で炎症を起こして肺機能に障害をきたす疾患であって、
ただの風邪じゃないこと。酸素供給に問題をきたすということ。
なので甘く見てはいけない、と教えてもらった。
早く完治しますように。

| 2015.12.6 |  




雑記 20151116


毎年10月半ばぐらいになると、その年の「個人的ベスト○○」を考え始める。

重大な出来事ベストテン、
初めて知った音楽でよかったやつベスト3、
ベストライブ、ベスト映画、ベスト漫画、
心に響いた言葉、心に残った展示、
個人的流行語大賞、などなど …。

前年、前々年のこれらを思い出してみるのもよい。
そんなことをやっているといくらでも時間を過ごせてしまう。
ふと我に返り「ああ、私また ひとり遊びしている」と思う。
その瞬間が最近はちょっとさみしい。

| 2015.11.16 |  




シルクスクリーンは楽しいな


先日久々にシルクスクリーンを刷りに行った。
去年の冬は東京個展の制作のためによく通って、
特に12月と1月は毎週末、年末年始もどっぷりシルク漬けだった。
インクのにおいが体に染み込んでいた。

そしてその後数回行った以来、
久々だったのでちょっと不安もあったけど、
最初に感光剤を塗る行程がばっちしきれいにいって、
幸先よく、調子に乗ってスタートできた。



感光剤が乾いたら、版を焼きつけて、水洗。
水洗するときシャワーでジャージャー流すのはとても気持ちいい。

それを乾かしてる間にインクを練って混色して、
小さな面積で何回も試し刷りして、イメージしてる色に近づける。
どの色をどれくらい混ぜるか、その塩梅が難しく、
ここはなんども繰り返す忍耐が必要になる。
思い通りの色が出来たら心の中で「天才!」と自分を褒める。

中々色が出来ない時は、
正直「ここらでよしとしようかな…」と思う時もある。
でもやっぱりこの色じゃない、と思い直し、
「横着してはいけません。」と自分に言い聞かせ、 また調整を繰り返す。

版が乾いたら、色を刷らない地となる部分を目止めする。
光にかざしてチェックして、ピンホールも目止め液でふさぐ。

版と紙を刷り台にセットして位置合わせ。
ここもしっかり慎重に。

そしていよいよ、刷る。
何回やっても、刷り始めはいまだに緊張してしまう。
インクを版に乗せて、スキージーで手前から奥に返して、
心を落ち着け、スキージーを奥から手前に「えいっ」と引いて、刷る。

ドキドキしながら版を上げ、
ぴしっときれいに刷れてたら、この上なく「快・感…!」。
準備は大変、刷るのは一瞬。
でもまあそういうもんだよな、何事も。



シルクを刷ると無心になれる。
考え事やうじうじからも解放される。

普段は座って手先だけで描いているけど、
立って動いて、腰を入れて刷る。
体全体を使ってものを作るのは気持ちいい、とっても。

昔から印刷物好きなので、
質感のある紙に刷られた、もりもり乗った厚いインクはいつまでも見飽きない。
ムラのないきれいな大面積のベタ面は、美しくて動悸息切れがしてくる。


なるべく定期的に刷りに行けるといいなあ。
そしていい作品を作って、いい展示がしたい。

| 2015.10.5 |  




涅槃の雪


つい最近、「涅槃の雪」という時代小説を読んだ。

天保の改革を背景とし、
北町奉行所の役人で33歳の独身男・高安門佑(たかやすもんすけ)
を主人公として描かれた作品。
遠山景元(遠山の金さん)、矢部定兼、鳥居耀蔵という
江戸の町奉行を務めた実在の人物たちが独特の才能と個性を持って描かれ、
門佑はじめ他の登場人物のキャラクターもそれぞれ立っていて、
普段時代小説はほとんど読まないけど、一気に楽しく読めた。
(西條奈加『涅槃の雪』 2011年 光文社 )


題名にもあるように、雪が重要な役割をもって、印象的に描かれている。
その描かれ方も好きだった。


「涅槃には雪がふるのだろうか」
そんな話が出てくる。
(「涅槃」はここでは死後の世界という意味合いで使われている。)


涅槃にも雪が降っていてほしいなと、私も思う。
雪の積もった世界は、
汚いものも悲しいものも様々な境界も覆い隠してなくしてしまって、
美しいから。


* * *

雪という字がつく私の名前は父親がつけてくれた。
小学生の頃に由来を聞いたとき、
雪という漢字には「きよめる」という意味があると教えてくれた。
「雪辱」の「雪(せつ)」なんかはそういう意味だと。

後に自分で調べてみたら、その通り
「すすぐ」「洗い清める」「ぬぐう」「除く」などの意味があった。

でも洗い清めるというよりは、降り積もって白く覆い隠してきれいにする、
という感じの方が自分では気に入っている。
めんどくさがりで時々クサいものにフタをするような自分のだめな部分にも合ってる気がする。


名前をつけてくれた父に感謝している。
生まれながらにして最高のプレゼントをもらったと思っていて、
だから誕生日プレゼントはもういらないよ、
この名前をくれただけで十分すぎるほど十分だよ、
と、いつ頃からか思うようになった。

| 2015.9.19 |  




ふゆちゃんのこと


通っていたイラストスクール、パレットクラブで同期だった
松尾布祐子ちゃんが今、初個展を開催している。

パレットクラブに通っていた当初から、
私はふゆちゃんの絵が大好きだ。
どのくらいかというと、もう、かなりだ。
的確に表せる言葉が、すぐに見つからない。



同世代のイラストレーションをみるとき、
多かれ少なかれ、
羨望や、自分に対する焦り・不安、少しの嫉妬、くやしい気持ち、
などがうまれる。
その作品が良ければ良いほど、それらは大きくなり、
へたすると何だか落ち込んじゃって帰ることもある。

でもふゆちゃんの絵でそうなったことはない。
それはもちろん彼女の絵がよくないということでは全くなくて、
ふゆちゃんの絵の前では私は、
完全にただのいちファンになれてしまうということだ。


初個展は幸い見に行けた。
ものすごくたくさんの、楽しくてセンスの良い絵が展示してあり、
描いた本人なのに「何枚あるかわからない」と言っていた。
(ふゆちゃんは性格も非常にチャーミングです)

私は「グアナフアト」という絵が、
相変わらず大好きです。



* * *

松尾布祐子 個展「ぐるっ!と中国さんぽ」
2015/9/7~9/12  東京・カフェ&ギャラリー ゑいじう

| 2015.9.11 |  




雑記 20150728


映画「しとやかな獣」、めちゃくちゃめちゃくちゃおもしろかった。
ここ最近で一番かも。

「村上さんのところ」で村上春樹さんが書いていた。
「僕の場合は本とか音楽とか猫とかが助けてくれました。」
私もそうだ。そして映画もそうだ。

| 2015.7.31 |  




美しい新珠三千代さん


最近また川島雄三監督作品を続けて何本か観た。
「わが町」、「風船」、「女は二度生まれる」。

「風船」に出演している新珠三千代さんは
「明日来る人」、「洲崎パラダイス 赤信号」でもみたけれど、
とても美しくてうっとりしてしまう。
端整で柔和な美しさの中に強さや退廃も感じる。

シャーロット・ランプリングが私は好きなのだけど、
新珠三千代さんを好きと思う気持ちはそれに似ている。

川島作品以外の出演作はまだ見たことがないので、
他の監督の作品もみてみよう。

| 2015.7.7 |  




ザ・ベスト・オブ・ビールおいしいmonth。


ビールは年中おいしい。
春でも夏でも秋でも冬でもおいしい。
でも一番おいしい月は、6月で決まりかもしれない。
そう思うほど非常においしく感じた日が何回かあった先月の6月だった。
蒸し暑さとじめじめ感がおいしさに拍車をかけるのかなあ。


beer
「くーーっ。この1杯のために生きてる」

| 2015.7.7 |  




ベック!!!


ベックがニューアルバムを出すらしい。
新曲の一部がネット上で連日続々公開されていて、胸が高鳴る。
その名も『DREAMS』。

今度のアルバムは素晴らしき前作『Morning Phase』とはまた違って、
アッパーでダンサブルな感じみたいだ。
楽しみで仕方がない。

わくわくする映像はこちら↓
https://www.facebook.com/Beck/videos/10153429374626532/


ところで最近、あれもこれも描きたくなったり、
今まで描いたことがなかったジャンルのものを描いてみたらなんかいい感じだったり、
一方で描いてみたもののなんじゃこりゃああああ!というものがあったり、
楽しいです。

楽しいので、しばらく遊ばずに集中してがんばりたい!という気持ちです。
(別に普段も遊んでるわけじゃないのですが。)

体力つけてはりきっていきましょう 2015サマー。

| 2015.6.15 |  




雑記 20150609


友達が、個展お疲れ様、
この後ものんびりする暇はないかもしれないけど
気分転換が必要になったら読んでね、と、
全11巻分の漫画を電子書籍で送ってきてくれた。

ありがとう、そうさせてもらうよ、と思ったそばから、
気分転換どころか一気に全部読んでしまった。


漫画とお菓子は「少しずつ」ができない。
残っていると気になって気になって、
気になりすぎて心身に悪影響を及ぼす気さえしてくる。
すぐそこに漫画の、お菓子の残りがあるというだけで、
目の前の仕事に全然集中できなくなる。

それならいっそ、たとえ他にやらなければいけないことがあったとしても、
一気食いは良くないとわかっていたとしても、
完読、完食の方がいいさ。と開き直ってやってしまう。


久々の漫画一気読み、楽しかったです。

| 2015.6.9 |  




オーガフミヒロさんの絵


先週、画家のオーガフミヒロさんの絵を見に行った。
京都・蔵丘洞画廊 「オーガフミヒロ展」。


哀しいけど優しくて静かで、
今抱えてるやるせなさや淋しさに寄り添ってくれる…いや、というより、
こちらがそういう気持ちを胸の中から取り出して、
手に持って、
絵に寄っていきたくなるような感じだった。

そしてその傍らでただじっと坐っていたくなるような感じだった。

そんなふうに思った。



なので先週、オーガフミヒロさんの絵をみてからずっと、
私はそのすぐ傍らで、たいくすわりでじっとしている。



* * *

オーガフミヒロ展
2015/5/16~5/30  京都・蔵丘洞画廊

| 2015.5.26 |  




北インド古典音楽の夜


去年ハマった北インド古典音楽。
今年もアバンギルドとカフェパランに聴きに行った。

去年タイトルを覚えて帰ったのは「ハンサドゥワニ」と「マドバンティ」。
今年覚えたのは「チャルケシー」と「ラゲシュリー」。

今年は、アバンギルドではハンサドゥワニとラゲシュリーが、
パランではチャルケシーとラゲシュリーが演奏された。
(昨年と同様、タブラ奏者はアバンギルドがユザーン、パランが松本こうすけさん。
サントゥールはどちらも新井孝弘さん。)

今年は何と言っても「ラゲシュリー」だった。

明るくて爽やかで美しい旋律。
その裏で細かく速く軽やかに刻まれるリズム。
タブラとサントゥールのかけ合い。
スピードアップしていって、たまらぬトランス状態。
一瞬の休止の後で、堰を切ったように再び音が溢れ出す。

あー なんて気持ちいいんだ。
なんてかっこいいんだ。


特に、パランでのラゲシュリーがたまらなく良かった。
終演後、奏者のお二人への人だかりを尻目に、
興奮覚めやらぬ気持ちでそそくさと店を出る。
外はもう暗い。
少しだけ雨が降ったので空気が冷たく湿っていて、それが心地よい。

ものすごく良かったライブの帰りは、
すぐに電車に乗らずに少し歩きたくなる。
歩いていると自然に顔が上を向く。
さっきまで鳴っていたメロディを頭の中で繰り返し、
リズムは気付いたら歯をカタカタ言わせて再現していた。
初夏の夜の空気に、何かの植物の芳醇な匂いが混ざっていて、それも心地よい。



北インド古典音楽。
知ってよかった北インド古典音楽。
少し寝ちゃっても罪悪感を感じないとこもいい。
チューニングにすごく時間がかかる上に1曲がとても長いので、
きっぱりすっぱりアンコールが無いとこもいい。


今年も少しだけ、新井さんと会話した。
京都が好きだと仰っていた。

サントゥールを奏でる人
去年描いた絵。「サントゥールを奏でる人」。

| 2015.5.17 |  




雑記 20150502


「村上さんのところ」が更新終了となった。

私が村上春樹さんを読み始めたのは
2006年の村上朝日堂ウェブサイトが終わってしまってからだったので、
リアルタイムで村上さんからのお便りを読むのはこれが初めてだった。

とっても楽しい4ヶ月間だった。


初めて読んだ一冊は「回転木馬のデッドヒート」。
初めて読んだ長編は「海辺のカフカ」。
この時の読書体験は今でも忘れられない。


新作が出る、と聞いて、
小躍りして喜ぶような好きな小説家がいるということは幸せなことである。

| 2015.5.2 |  




雑記 20150415


雨続きの毎日。
4月なのに梅雨みたい。
でも冷たくなくて激しくなくて、個人的にはそんなにいやではない。

3月中旬から4月上旬にかけて降る長雨を「菜種梅雨」と呼ぶらしい。
こないだ初めて知った。いい響きだな。

最近疲れやすくて、さらにその疲れがなかなか取れない。
もっと体を動かさないといけないのかもしれない。


体は動かすとして、調子のわるい時はゆっくりいこう。
こんな春もある。

| 2015.4.15 |  




blueな歌


昔から、色なら青が一番好きで、
そのせいかタイトルにblueがつく曲は
そうでない曲よりもだいぶ気になる。


blueのつく曲って、けっこうたくさんある。
一番好きなのは、ボニーピンクの「You Are Blue, So Am I 」。

メロディーと歌詞、それらのくっつき具合、アレンジ、歌声、
とにかく洒脱で軽やかで、
でも物憂げでやるせなくて胸をキュッと掴まれて、
明るい曇りの日に一日中降っている穏やかな細い雨みたいな曲だ。
そう、ちょうど今日のこんな日のような。

こういう曲って一体どうやって生まれるんだろうとただただ感心する。
この曲が収録されているアルバム『let go』も、
一枚通してかっこよくって大好きだ。


フィッシュマンズの「BABY BLUE」、
曽我部さんの「ブルー」に「ブルーのこころ」(アルバム『blue』も。)、
ミッシェルの「blue nylon shirts」もいいですね。
最近なら、ベックの「Blue Moon」。
あ、奇妙さんの「ブルームーン」もいいなあ。


ブランキー・ジェット・シティの「Don’t Kiss My Tail 」 は、
タイトルにはついていないけど、
歌詞に「コバルトブルーの心の奴」というのがでてくる。

「コバルトブルーの心の奴」って、
ようわからんけどきっとすっごくかっこいいだろうなあ。
これも大好きな曲。

| 2015.3.29 |  




20150319


昨日は安西水丸さんの命日だった。
ご逝去を知ったのは公表された3月24日だったけど、
1年前のこの日のことを色々と思い出して過ごした。

夕飯がカレーだったので、 「これは」と思い日本酒と合わせた。
〆張鶴じゃなかったけど。

知らずに、カレーと日本酒、あわないね、とつぶやく母を尻目に、
「ふふふ」と思いながら飲んだ。


1年たった今は、もうちゃんと、
「ご冥福をお祈りします」と言えるようになった。


ご冥福をお祈りいたします。
でもやっぱり、SISで絵を見てもらいたかったし、
お酒をご一緒したかったです。(しつこい)


| 2015.3.20 |  




東京初個展日記


2015年1月29日(木)

搬入日。
京都から新幹線で東京へ。
表参道に着き大荷物でギャラリーに向かっていると、
若い女の子が声をかけてきて、
自分もその方向に行くからと荷物を持ってくれた。
なんて親切なんだ! とても助かった。

搬入作業が始まり、緊張して終始あたふたしていたが
ギャラリーのオーナーとスタッフの方がテキパキと事を進めてくれる。
作業中、外国人のお兄さん2人組が覗いてきて、
「ビューリホー」と言ってくれた。

作業が完了し会場が出来上がると、
想像していたよりも良くって嬉しくなった。
京都の人達にもこの会場を見てもらいたかったなあ、と思う。
そう思える空間になってよかった。

その後は、近くのギャラリー「スペースユイ」で開催中の「安西水丸展」へ。
「夜のくもざる」の装画を中心に展示されていた。
そうじゃない絵もいくつかあり、「花とレモン」というのもその一つで、
初めて見たけれどとても素敵できゅんとする絵だった。
水丸さんの今までの個展の際の、写真入りの手書きの挨拶文も展示してあった。
幸運にも会期が重なって、見に行けて本当によかった。

ホテルに着くと緊張や疲れやそれまでの不安や寝不足や
なんやかやが一気に噴出して、というか解放されて、
買った缶ビールを一口飲んで気絶するように眠っていた。

深夜に目覚め、また眠った。



1月30日(金)

個展初日。
東京に今年初の積雪。

そんな雪の中、オープンしてすぐに2名ご来場くださる。
とてもありがたく、ほっとして、うれしかった。

雪は雨に変わり夕方には止んで、
18時からのオープニングパーティーにも寒いなか人が集まってくれた。
京都から持っていった日本酒を皆たくさん飲んでくれてよかった。

最後の挨拶、何を言うか考えずにしゃべり始めたら、
「京都と東京を股に掛けてがんばっていきます」
と口から出てきて、あ、今後もこれ使おう、と思った。



1月31日(土)

個展2日目。
前日とは打って変わって快晴。

たくさんの方がご来場くださり、
心震えるような励みになるお言葉や、貴重なアドバイスをいただく。
家族も京都大阪から来てくれた。

京都には無いものが東京にはあり、
東京には無いものが京都にはある。
股に掛けていいとこどりしてやっていきたい。



2月1日(日)

個展3日目。この日も快晴。

ギャラリーに向かう道すがら、橋を歩いて渡るのだけど、
そこから見た雲ひとつない広い青空が美しかった。

ああ、なんにもないなあ、と思ったら
「はじめ人間ギャートルズ」の「やつらの足音のバラード」を思い出して、
1日中頭の中で歌っていた。

なんにもないなんにもない青空。

この日も色んな方が来てくださった。
ありがたい限りだ。



2月2日(月)

個展4日目。快晴。
会期後半に突入。

思いがけない方が来てくださったり、
今まで少ししかお話したことがなかった方とゆっくりお話できたり。
うれしい反応やお言葉をいただき勇気が出る。

ところでお昼ご飯は在廊中の毎日の楽しみの一つで、
ギャラリーのオーナーに近隣のお弁当屋さんの日替りメニューについて
詳しく聞くのが日課になっている。
(絵の話よりも真剣に聞いているかもしれない)

この日はタコライスのお弁当にした。
プラス100円でじゃがいもとベーコンのスープもつけた。
おいしかった。



2月3日(火)

個展5日目。快晴。

今日を入れて残り2日かと思うと、
あの人はまだ来てないけど果たして来てくれるのだろうか、
という方々の顔を思い浮かべ、ソワソワしてくる。

イラストレーターの大先輩がお越しくださり、
ロメールについて書かれた新聞記事のコピーをくださる。
2010年に89歳で亡くなった際のものだった。
読んで、ロメールという監督がまた好きになった。

この日のお昼は「パンとエスプレッソと」という近くのパン屋さんの
生ハムとモッツァレラチーズのパニーニにした。
セットにして、人参のラペとエスプレッソ付き。
とてもおいしかった。
また食べたい。

閉廊後、オーナーが
「明日で終わっちゃうねー」と言ってくださり、
少ししんみりした。

そして、「もしかして今日満月なんじゃない?」。
調べてみると、翌日の個展最終日が満月とのこと。
わお!はからずしも「満月の夜」に会期を終えられるなんて!!
とテンションあがる。



2月4日(水)

個展6日目。最終日。快晴。

あと一週間やりたいよー、
と思いながらギャラリーへ。

最後のお昼ごはんは「まい泉」のミニかつ丼と
肉じゃがコロッケにする。
日替りお弁当屋さんがカレーと焼肉丼だったのでかなり深刻に迷ったが、
初日のお昼はまい泉のカツサンドにしたので、
まい泉で始まりまい泉で締めくくりたい、という気分になった。

最終日ということもあり、
なかなかお昼を食べるヒマがないくらい立て続けに人が来てくださる。
来客が少し落ち着き、オーナーとしめさばの話をしていたら、
すごく緊張する方がお越しくださり背筋がシャキーーッッとなる。

しめさばから一気に別の世界へ。


その後も、様々な方が来てくださる。

そして17時。
私の東京初個展終了。

搬出作業を行い、オーナーと色々お話しする。
これからより一層がんばるぞ、と思う。

ギャラリーを後にして、満月を見ながら駅へ向かう。
自分にとって、とても良い一週間だったな、と思う。
色々考えを巡らして感傷的になりかけるが、
おセンチになってる暇はない、と言い聞かせ、
京都への帰路を急いだ。

| 2015.2.14 |  




変態はステキ


1月15日、京都・拾得に、
早川義夫さん、山本精一さん、柴田聡子さんの3人ライブ、
「変体はステキ」を聴きに行った。
(素敵なツアータイトルだ。)

早川さんは2回目、
柴田さんも2回目、
山本精一さんはみるの初めて。

とてもステキなライブだった。
最後に3人で演奏された「まさおの夢」はトラウマ級で、
一瞬で心に焼きついた。すごい。


ガケ書房でも聴いた、
早川さんの「猫のミータン」。
猫といるように人といれたら、幸せだろうなあ。

「身体と歌だけの関係」は、この日初めて聴いた。
これはカバーだそうだ。
この歌はもう、かっこよすぎて反則だ。

今日は泣かんだろうとの予想むなしく、
色んな歌にまたもや涙腺を刺激され、
涙と鼻水垂らして帰った。

| 2015.2.13 |  




雑記 20150123


個展を行うということは、ものすごく勉強になる。
打ちひしがれることも多いけど。胃もキリキリするけれど。

『「ひとりでやってやる」という姿勢が、
絵を描くのでも酒を飲むでも映画見るでも、
いちばん人を成長させますね。』

とは大好きなイラストレーターの先輩のお言葉。
まったくその通りだと思う。

私は一人でお酒が飲める人と一緒にお酒が飲みたい。
一人で旅行に行ける人と一緒に旅行に行きたい。
一人で映画館に行く人と一緒に映画をみたい。

「一人が平気な人同士が一緒にいるのがいいなと思う」
と、昔友達と話したっけなあ。青くさく若かりし頃に。

なんか話がずれた。
個展準備がんばろう。


| 2015.1.23 |  




雑記 20150112


1月11日は今度の個展でテーマにしている映画の監督、
エリック・ロメール監督の命日だったそうだ。

好きと言いつつ知らなかったけど、
ユーロスペース(http://www.eurospace.co.jp/
に置かせてもらったDMで個展のことを知って下さった方から教えていただいた。

個展のお知らせをするようになってから、
ロメール好きの人とどんどん出会うようになった。

うれしい。

| 2015.1.23 |  




さみしいだけ


どんなに忙しくても京都に来たら絶対聴きに行きたい人、
前野さんのライブに行ってきた。
場所は先日と同じく、来年2月には移転して名前も変わってしまうガケ書房。

リクエストタイムに恐る恐る「さみしいだけ」を言ったら
なんと即決で演ってくれた。

色々あって目まぐるしかった今年の最後の最後にプレゼントをもらったような気分で、
もうなんかなんでも頑張れる気がした。


「さみしいだけじゃいやかい?」
「そんなのいやよ」
「さみしいだけじゃだめかな?」
「そんなのいやよ」

20141228

| 2014.12.28 |  




早川義夫さんを知ってしまった


先日、好きな本屋さん・ガケ書房で行われた、
早川義夫さんのトーク&ライブイベントに行ってきた。

初めて早川さんを見て、早川さんという人の一端を知り、
歌を聴いた。

それまでは、ちらちら名前を目にしたことがあるだけだった。
今回も、歌を聴いてみたいからというよりも、
バンドでデビューして早くに解散して引退して個人書店の店主をずっとされていて、
そして再び歌う世界に戻ってきた方、というところに興味をもって
イベントに申し込んだのだった。


なのにそしたら、
歌に思い切り心打たれてしまって、
どうしようもなく涙がボロボロボロボロ、ダムが決壊。


イベント後、「ぼくは本屋のおやじさん」と、
「生きがいは愛しあうことだけ」というエッセイの文庫本を2冊買った。
(「生きがい…」は、せっちゃんが帯を書いていたからという不純な動機。)

その後で、ガケ書房店長の山下さんとお話ししたら
「『たましいの場所』すごくいいですよ」と教えてくださったので、
それも追加で買って帰った。
そして「たましいの場所」から読み始めた。
(ちなみに「たましい…」の帯はクドカンだった。)


本当にすごくいい本で参ってしまった。
読み終えて、胸が痛い。


早川義夫さんを知ったことは、今年の重大事件のうちのひとつだ。

| 2014.12.13 |  




とんかつ話は続く


食べる方とは、また別のお話。

京都・拾得での前野健太さんのライブで
「とんかつの唄」を聴いて川島雄三監督のことを知り

「喜劇とんかつ一代」や「とんかつ大将」をみてみたいなあ、
と思っていた矢先のことだった。
去年からよく行くようになったバーに、いつものように1人で飲みに行った。

私より先に、一人の常連さん。
その方はUさんといい、以前一度同じように居合わせて、
お話ししたことがあった。
その時は大の鰻好きだということをお聞きして、
京都で鰻のおいしいお店をたくさん教えていただき、
ケータイにメモして帰ったのだった。


私は今、京都の無料タウン誌(月刊)を作る会社に勤めている。
冊子ができたらそのバーのマスターに1冊渡しており、その日もそうした。
その時の特集は「ざるそば」だった。

マスターはその場で、Uさんにそのざるそば特集の冊子を紹介してくれた。


Uさん
「ざるそばいいねえ。ざるそばの映画なんてあったらいいのにねえ。」


「ほんとだそれはおもしろそう…。
…あ、ざるそばじゃないけど、とんかつの映画ならあるって最近知りました。
『喜劇とんかつ一代』っていう。」

Uさん
「え?川島雄三監督の?知ってるの?」



Uさんはそういえば、映画やドラマのカメラマンだと
前回マスターから教えてもらっていたのを、その時思い出した。

川島雄三監督も、当然ご存知なのだった。



私は映画をみるのが大好きだけど、邦画はほとんど見ていない。
小津もクロサワも、だ。

2007年以降の7年間でそれまでに観ていた邦画というと、
・人にタダ券をもらった「わが母の記」
・人から教えてもらった河瀬直美監督作3本
・去年観た今さらながらの「かもめ食堂」
・友人が制作した「名前のない舟」
・人から教えてもらった山戸結希監督作2本 くらいだと思う。
「映画鑑賞記」参照。)

きっとそのうちタイミングが訪れて、どの道ハマるものはハマるだろうから、
今のところ無理に鑑賞せずに放ってある。
川島雄三監督だって、前野さんのライブに行かなければ、
そこであの「とんかつの唄」を聴かなければ、
ずっと知らないままだったかもしれない。

そんなことや、川島雄三監督を知ったいきさつもそのままお話ししたが、
しかしUさんは、
「若い女性が川島監督を知ってるなんてなあ~」と感心してくださった。
(若くもないのだけれど…)

その時にはもう川島雄三監督の映画を見てみようと決めていて、
DVDレンタルのサイトで借りられるタイトルに目星を付けていたので、
「興味を持った監督の作品をみはじめる時はいつも、
年代順にするか代表作といわれているものからにするか迷う」
という話をUさんにして、
何から観るのがおすすめですか?と聞いたところ、

「今観られるものを、作られた年代順に、
ひとつずつみていくのがいいと思いますよ。」

と言ってくださった。

というわけで、
「明日来る人」「愛のお荷物」「洲崎パラダイス 赤信号」と観て、
次は「幕末太陽傳」の予定だ。


先日またそのバーに行くと、Uさんがいらっしゃり、
なんと「とんかつ大将」のディスクを持ってきて下さっていた。

私がいつも借りるDVDレンタルサイトで貸出しはされていなかったが、
ディスク化はされていたらしい。
(ちなみに、「喜劇とんかつ一代」はされていないみたい。)

「雪野ちゃんへ」と書かれたシールが貼ってあるその「とんかつ大将」を
うきうきした気分で持ち帰り、
数日後に迫った初展示の準備が一瞬落ちついた日曜日、家でゆっくり観た。


戦後7年目の東京下町を舞台にした人情映画。
下町の長屋での人間模様や、主人公の選んだ生き方、叶わない恋。
登場人物もそれぞれに魅力的だった。
主人公とんかつ大将の友人の艶歌師・吟月さんが特によかった。


映画をみると、やっぱりとんかつが食べたくなって、
またたくましくとんかつを食べに行くぞ、と心に決めたのだった。

| 2014.11.8 |  




雑記 20140924


ペンギン・カフェの演奏を聴きに行ってきた!!

以前、北インド古典音楽の生演奏を初めて聴いて、
「今年ベストライブかもしれない」と書いたけど、
昨夜のペンギン・カフェも、今年一番かもしれない…。
熾烈なデッドヒートだ。
それくらいよかった。

なんだか昨日のことを思い返しただけで 胸があたたかくて、
ああ、音楽っていいなあ、としみじみ思う。

昨日の公演のことについてはまたあらためて書くかもしれない。
ひとまずこの感動だけメモ。

| 2014.9.25 |  




友達になりたい


先日、友達になりたかった人と友達になった。

「あの子と友達になりたいな」という気持ち、
長らく忘れていたような気がする。
大人になってからはそう思う間もなく友達になってる場合が多かったのかな?

「今日から友達」みたいな、
久しぶりにそんなレトロな(?)感じを思い出して、
ちょっと照れくさいけどとても嬉しかった。

同じ年生まれの同姓の友達。

というわけで最近は「スイカの名産地」をよく歌っていた。

| 2014.9.22 |  




夏の終わりとサマーネバエンド


今年の夏ももう終わり。
気付けば「なーつのおーわーりい~」と口ずさんでいる。


昔は夏が苦手だった。
でも大学生の頃くらいから、
とにかくビールが美味しいところは良い、とか
夏の夕暮れは好きだ、とか、夏の夜風も好きだ、とか
昼寝してしまって汗だくで起きた時のけだるさはけっこう気持ちいい、とか
暑い外から帰ってきて淹れるおいしいアイスティーとか
夏の夜の待ち合わせとか
夏に聴くフィッシュマンズとか他にもぴったりの音楽とか、
少しずつ夏の好きなところを集めていったら、
今ではもう苦手ということはなくなった。


今年の夏の一番の思い出は自転車で顔からこけたこと…。
(下記参照)
それから、恵文社で受講した
鈴木成一装丁イラストレーション塾@京都も刺激的だった。
祇園祭は行かなかったし花火も見なかったけど、
すべりこみで浴衣を着てビアガーデンに行って、
夏らしい気分を味わった。


SUMMER NEVER END 、と、
かつて誰かが歌っていた。
今年の夏はその気持ちが初めてわかったように思う。

いつまでも忘れたくない夏の思い出も、
いつかは薄れていってしまうだろうからせめてもと、
同じようにつぶやいてみた。SUMMER NEVER END。


かくて今年の夏もいきにけり。




---------------
おまけ・夏の出来事。

お盆の真ん中、おはぎを買いに自転車で走っていたら顔から転倒。
直後は左頬がDV男に殴られた女性もしくはミリオン ダラーベイビーのように。
その後腫れはひいて、擦ったところが大きなかさぶたになり、
しばらく情けないバンソーコー顔で過ごす。

今はかさぶたもきれいにとれ、少し赤みが残っているくらいです。
たいしたことにならなくてよかったです。

(クリックすると大きな画像が開きます)
イラスト


おまけ2。
イラスト

| 2014.9.11 |  




ストーミー


こないだの週末は台風が来ていて、
特に土曜の夜から日曜日の昼にかけて雨風が激しく、
大阪で見に行くつもりにしていた展示が最終日だったけど、
泣く泣く断念した。

でも、台風の日の昼間に部屋でベッドに寝っころがって、
窓の外のザアザア降りを眺めるのは好きだ。
そしてこういう時は、
雨風は強いけど曇った空は明るく高くポカンと白くて、
それも好きだ。


台風が来ると、必ず聴きたくなる曲がある。
曽我部恵一さんの「ストーミー」。

「ジャーーーーン」というギターから始まる短いイントロ、
口ずさんでいて気持ち良くなる、いいリズムのメロディー、
ソロとアウトロのしびれるギター、
嵐の夜、恋人もベッドも何もかもが流されて、
今日が最後の今日かもと空想する少年の心情を描いた歌詞。

私は曽我部さんが大好きなのだけど、
これは特に好きな曲のうちのひとつだ。


台風の夜、ふと目を覚ますと、激しい雨がザーザーと降っている。
すごい雨だねと誰かに言いたいけれど、
そこには自分と、台風おかまいなしですやすや眠る猫しかいない。


そんな時に聴くのにぴったりな曲です。

| 2014.8.13 |  




20140727


命日を覚えている数少ないミュージシャンのうちの1人が
レイ・ハラカミさんだ。

ハラカミさんの音楽を聴いたとき、
「ピコピコしてるのに、なんて有機的なんだろう」
と驚いたことを今でもはっきりと覚えている。
それは、それまで私が聴いたことのあったどんな音楽とも違う、
初めて聴く音楽だった。

「joy」という曲を最初に聴いた時には、
光に満ち溢れた世界で、音が音として鳴っていることを
音たち自身が喜び、謳歌しているような、
そんなイメージが浮かんだ。

ハラカミさんを大好きな友達がいて、
彼女の家に泊まりにいった朝にはよくその音楽が流れていて、
心地よい空気が部屋に満ちていた。

くったくたに疲れきったときにもよく聴いて、
その優しくてカッコいい音になぐさめられたり、
じんわりと元気づけられたりもした。


京都に住んでいたハラカミさんは、
弟が働く楽器店にやって来たことがあった。
「今日誰が店に来たと思う?」
と、 帰宅した弟がめずらしく興奮気味に話したのも、よく覚えている。
それから数ヵ月後、ハラカミさんは亡くなってしまった。


今でも年がら年中、
しょっちゅうハラカミさんの音楽を聴いている。

夏にはそれが、他の季節よりも、心地よく、少し悲しく響く。

| 2014.7.27 |  




猫の曲線


先日とんかつを食べた後、築地へ行き、
この春まで通っていたイラストスクール、「 パレットクラブ」に
久しぶりに立ち寄った。
すると入り口の前に風来坊の達観猫・アキオがいた。

アキオはパレットクラブ前のアーケードに居をかまえるノラ猫で、
他にもう1匹、人懐こい「クロちゃん」というのがいる。
通っていた頃クロちゃんにはよく会ったが
アキオとはあまり遭遇しなかったので、
ラッキー!と思い写真を撮ろうとしたらiPhoneが充電切れで、
スケッチすることに。

無愛想なアキオは時々私を鬱陶しそうにチラ見しながらも、
しばしの間モデルを務めてくれた。


猫を見ていていつも思うのだけど、
猫の体の曲線はなぜこんなにも優美で、かつ可愛いのだろう。
私が特に好きなのは、背中と胸元と後頭部と耳の付け根と前脚だ。
猫好きを「ああもうたまらない!」という気持ちにさせる曲線、フォルムだと思う。
犬には無い。

「美しい」と「可愛い」を同時に感じさせるものってそう多くは無い。
猫の曲線のほかに今パッと思いつくのは、菅野美穂くらいだ。


アキオ01

アキオ02

アキオ03

アキオ04

| 2014.7.21 |  




とんかつ日和


「とんかつ食べたい!」と思ってから約1ヶ月半。
ようやくとんかつを食べました。

東京へ行ってたこの日の天気は快晴。
日差しが強く気温も高く、ビール日和。
いくつかの予定を済ませ、 遅めのお昼に何を食べようか
(もしくはどこか軽く飲めるところはないかしら)
と思い巡らしていたところ、
午前中にお会いした方と件の「とんかつの唄」の話をしたことを思い出し、
「そうだとんかつ食べよう!」と、 心はもうとんかつ一色に。

携帯で検索して数店に候補をしぼり、
ここにしてみようと決めて入ったお店がこれまた
旨い・安い・気取ってない、の三拍子揃った好みのお店で、
ロースカツ定食と昼ビールを堪能した。


心がとんかつ一色になってからの、
お店に入り、ビールを飲み、
とんかつが運ばれてきて
そのサクサクの一口目をかじるまでの時間って幸せな時間ですね。
あ、もちろん、食べ終わるまでも。

お味噌汁もお漬物もおいしく、
もりもりのキャベツの千切りの下には好物のポテトサラダが隠れていた。


1ヶ月半、食べたい気持ちを寝かせた甲斐のある、
完璧なとんかつ日和だった。

ヒレかつ定食やカツ丼もあったので、
東京に行った際はまた食べに行きたい。


| 2014.7.13 |  




雑記 20140630


とても話を聞くのが上手な友人がいる。

頭の中でぐるぐるぐるぐる考えて出口を失った、
くちゃくちゃといつまでも噛みすぎて
味がなくなったガムのような私のどうしようもない思考を、
言葉が出てくるのが遅いのを辛抱強く待って、
ふんふんと聞いてくれる。

真面目な話もくだらない話も、
同情せずに同調せずに、深刻にならずに、軽妙に。
そして後で、独特の自分の考えを述べてくれる。


これほど上手に話を聞いてくれる人はなかなかいない。
これほどどんな話もなんでもなく聞いてくれる人を他に知らない。



それなのに私はこの友人に、
きっと伝えたいことの10分の1も伝えられないだろう。
分かち合いたいことの10分の1も分かち合えないだろう。
好きな詩の一篇も伝えられないだろう。


薄青い夕暮れ時、
いつもうるさい大通りから一瞬車が消滅し、
無音になった瞬間に、
そんなことに気付いた2014年の6月。

| 2014.7.2 |  




バーの名前


バーで飲むのは好きだけど、
今まで自分でやりたいと思ったことはないし、
これからもないと思う。

ただ、人生というのは時に予想し得ないことが起こるものだ、とも思っている。
思いも寄らない事が起こって、
私がバーをやることだって、可能性としては無くはないかもしれない。

そんな時のために…ではないけれど、
バーをやることになった場合の店の名前は決めてある。



青い影


という名前にします。

プロコルハルムのあの名曲から。



「Bar 青い影」。

そんな名前のバーがあったら行きたい。

| 2014.6.26 |  




雑記 20140607


去年の誕生日、大学時代からの友人が、
何も言わずに素敵な誕生日プレゼント送ってきてくれた。

先月末の彼女の誕生日に私もプレゼントを郵送した。
その日ぴったりに届くように送ることはできず、
「少し遅くなったけど…」と書いたカードを添えて。

すると早速、彼女から手紙が届いた。
手紙には、プレゼントのお礼と感想、近況、共通の友人の話題、
また会う約束などが綴られ、そして最後に、

「それから実は…、私の誕生日は6月30日です。
(中略)年に1人はまちがいメールを送って下さるので気にしないでね!」

‥‥。

ごめん、tさん。
バカだなー、私。

| 2014.6.8 |  




とんかつ食べたい


京都には拾得(じっとく)という、とてもいいライブハウスがある。
ハコもいいし、ご飯もおいしい。
定期的にライブスケジュールをチェックして、好きな人が出ていれば聴きにいく。
先日も友人と、前野健太さんのソロライブに行ってきた。

そこで知った「とんかつの唄」という歌が頭から離れない。

1963年制作の映画『喜劇 とんかつ一代』(川島雄三監督)で、
主演の森繁久彌が歌った主題歌だそうだ。

とにかくこれがものすごくいい曲で、
サビの部分なんかは1回聴いただけで覚えてしまった。
歌詞もメロディーもとてもいい。
森繁久彌版も前野健太版もどちらもよかった。


「こんなに温かくてふっくらしてて味わい深くて(まさにとんかつだ)、
シンプルな言葉で語られて、やさしくて明るくて、
ユーモラスでグッともきて、センスのいい大人な名曲聴かされちゃあ
そのへんのペラペラな音楽(←あくまで個人的な主観によります。)
なんてますます聴けなくなっちゃうよ!」

と、いたく感動した。

しかもこの「とんかつの唄」、 細野晴臣さんと鈴木慶一さんが
ツインボーカルでカバーしているものがあるのだとか。
これは絶対に聴かねばならない。


そんな「とんかつの唄」を日中ずっと口ずさんでいれば、
もちろんとんかつが食べたくなる。

「とんかつ食べたい。最高においしいとんかつが食べたい」
とあの断面を思い浮かべおなかをすかせながら、
気付けばまた「とーんかっつの~」と歌っている。


今度とんかつ、食べに行きましょう。


●とんかつの唄
http://www.youtube.com/watch?v=rghsTJZ-p44
(歌詞も検索するとすぐ出てきます。)

| 2014.6.2 |  




雑記 20140526


仕事で町の医院に行った。
待合室に、水丸さんの絵が表紙の雑誌があった。
『毎日が発見』という50代以上が対象の暮らし系雑誌。初めて見た。
去年2013年の8月号で、「佐渡八幡人形」という郷土玩具が描かれていた。

思わぬ所で出くわした水丸さんのイラストレーション。
うれしかった。

| 2014.5.26 |  




雑記 20140523


会社に勤めて、無料タウン誌を作る仕事をしている。
少人数なので、特集企画を考え、取材をし、記事も書く。
たまに写真も撮る。(少し苦手だ。)

先日、制作中の次号に掲載する、とある喫茶店の店主に
目の前で校正をしてもらった。
文章の量は少ないのに、長い間記事を見つめ、黙っている店主。
なんだろう、どこに引っかかっているんだろう…と、いやな汗が流れる。

やっと店主が口を開いた。
OK、問題ないので校了です、とのことだった。

「この一文字の変更が、すごいですね。」

校正紙には、「が」を「も」に変えるという私の書き込みが入れてあった。
記事を一通り作成した後、最後の最後で悩んだ末に変更を決めたので、
データを直す時間がなく手書きで書き込んでいたものだった。

「この『が』が『も』に変わるだけで、全然違いますね。
広がりがでるというか。いや、これはちょっとすごいなあ。」

いやな汗は引き、かわりに最上級のうれしさがこみ上げてきた。
と同時に、怖いような、身を正したくなるような気持ちにもなった。


言葉の威力はすごい。
言葉はおもしろく、恐ろしい。

最低限、うそをつかないように言葉を使っていきたい。
思ってもいないことや、実感の伴わない耳に心地いいだけの言葉を、
無意識のうちに、軽率に、 並べ立てることのないように。

そして、言葉を大事にする人達の中に身を置いていたい。


その夜飲んだビールの、美味しかったこと!

| 2014.5.25 |  




雑記 20140519


人生で初めて、「禁酒」の二文字が頭をよぎった。

| 2014.5.19 |  




眠れない夜の雑考


眠れない夜の雑考。

「眠れぬ夜も眠れる夜も コーヒー煙草にやまだないと!」
とは、「東京座」の帯に奈良美智さんが書いた文。

「夜中の汽笛」
とは、「夜のくもざる」で男の子が女の子に語った素敵な物語。

「『魂の午前三時』に目を覚まさないことが、幸せな人生の秘訣」(だったかな?)
とは、村上春樹さんの言葉。


寝るの大好き、いつでもだいたい寝ていたい。
寝起きの機嫌は最悪、 夜はやるべきことほっぽって 寝てしまうことしばしば。
だけどたまに、全然眠れない夜がある。
そんな時は決まってこの3つの言葉やお話を思い出す。


魂の午前三時は、
どんな人でも死にたくなるほど孤独を感じる魔の時間だという。

死にたくはならないけれど、確かに少し、わかる気がする。
考えてもどうにもならないことを考えてしまう。
日々の中に潜む小さな不安が100倍くらい大きくなる。
これがずっと続くわけではないことは、知っているのだけど。


魂の午前三時には、なるべく起きていたくないけれど、
もう眠りたいと思えば思うほど、目はどんどん冴えてくる。
いっそのこともうこのまま寝ずに、朝が来るのを待っていようか。


煙草は吸わない、コーヒーはきらしてる。
夜中の汽笛はまだ鳴らない。

| 2014.5.18 |  




『賢治ずゐぶん』


備忘録、最近の刺激。
・安西水丸+和田誠 AD-LIB vol.7 @スペースユイ
・矢吹申彦個展「板にブリキ」@HBギャラリー
・Yo La Tengo ライブ @梅田シャングリラ
・映画「おとぎ話みたい」@立誠シネマ
・映画「5つ数えれば君の夢」@立誠シネマ
・前野健太、キツネの嫁入り、石橋英子ライブ @立誠・スキマアワー


HBギャラリーで、
矢吹申彦さんが宮沢賢治のことを4コマ漫画にした
『賢治ずゐぶん』という冊子があり、
パラパラ読んでみたらとてもおもしろかったので購入した。

おもしろい人だったんだなあ、宮沢賢治って。
歩くのが人の倍ぐらい速くて、
皮付きのリンゴをたちまち3つも食べて、
子どもの頃から言葉遣いが大人のように丁寧で、
月夜の光の中でいきなり飛び上がったり、
たった一度酒席で愉快な諧謔をとばして皆を笑わせたりしたそうだ。
そして生涯童貞だったんだって。

ちなみにタイトルは、矢吹さんが4コマの元にされた
『賢治随聞』(関 登久也・著)という本を読んで、
「賢治も“ずゐぶん”じゃないか」と面白がったことからそうしたらしい。


この4コマを読んだり、仕事で取材した人の話を聞いたりして、
人はこう生きねばならない、なんて生き方はないよな、と
あらためて思った最近であった。当たり前だけど。


| 2014.5.15 |  




雑記 20140505


ゴールデンウィーク。
部屋を根底から片付けようと着手したけどなかなか進まない。
本・雑誌・紙類が多くて本棚が全然足りていない。
けれどこれらを捨てる気は始めからない。

昔から、本や雑誌に関しては、
「出費を惜しまないぞ」となぜか決めていた。
こと雑誌については、最初に勤めた会社の社長に
「たとえ1ページでも良いページがあれば、
あとのページが全部無駄であってもその雑誌は買え!」
と聞いて「その通りだ!!」と思ってから、
更に輪をかけて惜しまなくなった。
(それでもまだ、躊躇して買い逃してしまうことは多いけれど。)

必要なページだけを切り抜いて保存、
というのもやったことはあるけれどイマイチで、
なるべく雑誌丸ごととっておきたい。

こんなでは当然片付けが進むはずもなく、
ゴールデンウィークはあと1日で終わろうとしているが
部屋は中途半端に掘り返され、
本と雑誌はそこらじゅうに積み上げられたままだ。

映画『満月の夜』のパスカル・オジェじゃないけれど、
家がもう1つほしい。
もっとも、彼女とは目的が異なるけれど。


| 2014.5.5 |  




「sqeeze me」


少し前のこと。
昼下がり、ラジオからポール・アンカの「ダイアナ」が。
ああ、いいなあとしばし浸り、
その後でふと、改めて歌詞を見たくなり検索した。

私の超悲惨な英語力でも理解できる、
シンプルでストレートで幸福感あふれる愛の歌。

と、終盤に“sqeeze me”という言葉が。

しぼる?と思って調べてみると、
sqeeze me は hug me と同じ意味だそうだ。

へ~、なんかいい言い回しだな、と思う。
と同時に、
最初に勘違いした直訳も、なんか情感あるよねと考える。


「私をしぼって」。

私をしぼって。全部しぼって、一滴残らず。

こうなると情感というより情念て感じで、
前野健太さんの歌みたいだな。

| 2014.5.3 |  




パレットクラブ卒展終了


パレットクラブの卒業制作展が終わった。
先月末から、開館は週末だけだったけれど、1ヶ月間。
初日の3月28日 金曜日13時、
「あ、始まった。」
と、 ドキドキソワソワしたような、
今まで味わったことのない、 ふわふわした気持ちになった。
その後も毎週金曜のお昼どきには、
「今週も始まった。どんな様子かな」
と、 京都から築地のことを考えた。

卒展中、パレットクラブには4回行った。
もともとあの空間が好きなので、会場に居るのは楽しく、
絵を見ている人たちの様子を眺めるのも楽しかった。

オープンすぐ、午後一番の、人気の少ない、
天窓から日が差す明るいパレットクラブはたいそう気持ちがよくて、
いつまででもいられるなあと思ったものだった。

また、在廊していると、直接感想をいただけることが何度かあり、
とても嬉しかった。


今回、卒展の直前に、水丸さんが急逝されるという悲しい出来事があった。
やりきれないぐしゃぐしゃした気持ちの中で始まった卒展。
終わった今、悲しい気持ちにかわりはないけれど、静かな気持ちだ。

そして、大好きだったパレットクラブも、16期はこれで正真正銘おしまい。
来期は通わないのでちょっとさみしいけれど、
この1年はパレットクラブで得たものを形にしていく1年にしようと思う。
そして、ここでできた縁やつながりは、 これからもずっと大事にしていきたい。

山陽堂イラストレーターズ・スタジオも、
相変わらず(というかきっと一生)未練たらたらだけど、
描きたいものややりたいことはたくさんあるので、きっと大丈夫だろう。

| 2014.4.29 |  




「雑」のつく言葉


「雑(ざつ)」のつく言葉っていいなと思い、
手持ちのコンパクト辞書で一気に書き出したことがある。

そのときのメモ↓

雑詠(ざつえい)、雑役(ざつえき)、雑音(ざつおん)、
雑貨(ざっか)、雑学(ざつがく)、雑株(ざつかぶ)、
雑感(ざっかん)、雑記(ざっき)、雑居(ざっきょ)、
雑業(ざつぎょう)、雑菌(ざっきん)、雑劇(ざつげき)、
雑件(ざっけん)、雑考(ざっこう)、雑穀(ざっこく)、
雑婚(ざっこん)、雑纂(ざっさん)、雑誌(ざっし)、
雑事(ざつじ)、雑種(ざっしゅ)、雑収入(ざっしゅうにゅう)、
雑書(ざっしょ)、雑食(ざっしょく)、雑然(ざつぜん)、
雑草(ざっそう)、雑損(ざっそん)、雑多(ざった)、
雑題(ざつだい)、雑談(ざつだん)、雑踏(ざっとう)、
雑念(ざつねん)、雑嚢(ざつのう)、雑俳(ざっぱい)、
雑駁(ざっぱく)、雑費(ざっぴ)、雑筆(ざっぴつ)、
雑品(ざっぴん)、雑文(ざつぶん)、雑報(ざっぽう)、
雑木(ざつぼく)、雑務(ざつむ)、雑問(ざつもん)、
雑用(ざつよう)、雑録(ざつろく)、雑話(ざつわ)。

馴染み深いものから、
へえーこんな「雑」もあったのね、と思うものまで。

雑感、雑記、雑考、雑書、雑俳、雑文、雑録とかが好きだなあ。
雑収入、もいいなあ。


えらそうな顔してなくて、懐が深そうなとこがいい。


- そんなわけでこのコンテンツ名は「雑文・雑記」にした。


ちなみに「雑(ぞう)」部門はこちら。

雑歌、雑木、雑巾、雑言、雑作、雑炊、雑煮、
雑人、雑兵、雑物、雑用、雑徭。

こっちは、雑煮と雑炊以外は、特に惹かれない。

| 2014.4.20 |  




雑記 20140409


ライブに行った。
サントゥールとタブラでの、北インド古典音楽の演奏。
とっても良くって、しびれた。

サントゥールは初めて聴いたけれど、目を閉じて身を委ねてしまいたくなる響き。
91本の弦を叩いたり、撫でたり、転がしたり。
繊細なんだけど伸びやかな音色。

タブラは生で聴くのは2回目。
タブラって呼吸してるみたい。会話してるみたい。
有機的で、水の中の音みたいに聴こえたり、
耳を塞いで聴く体内の音みたいだったり。

盛り上がってスピードにのって、
サントゥールとタブラでたたみかけられると、なんだか胸いっぱいになった。
ずっと聴いていたかった。

気が早いけど、今年ベストライブかもしれない。
いや、まだまだライブは色々行くからわからないけど、
でもノミネートは確定だ。

かっこよかったー。

終演後、サントゥール奏者の方が側にいらしたので楽器のことを質問すると、
「近くで見ますか?」とステージ上に移動してサントゥールを見せてくださった。
台形の盤に、水平に弦が張ってあった。
91本。チューニングがものすごく大変だ。
なんだか気になってしまう、好きになってしまう見た目だった。

| 2014.4.13 |  




雑記 20140403


久々に伊勢丹に行ったら買いたいものがたくさんあった。

ズッカのギンガムチェックのワンピース、レイジースーザンのグラフィカルなプリント傘と名刺出し入れの所作が美しくなりそうなカードケースとカジュアルなクラッチバッグ、45rpmのきれいな黄色のニット、ワコールのかわいい部屋着。あとアンジェではヘルベチカの書体見本がプリントされたTシャツ、ダサい感じのトレーナー、彩度高めな緑色のどでかいバッグ、セラミックのすりおろし器各種。

デパートは伊勢丹が好きだ。次は大丸。高島屋はそんなに。
なんでかな。今度理由を書き出してみよう。

| 2014.4.3 |  




雑記 20140401


http://d.hatena.ne.jp/osamuharada/20140327

| 2014.4.1 |  




安西水丸さんのこと


2014年3月24日、安西水丸さんご逝去のニュースが報じられた。
3月17日に脳出血で倒れ、19日に亡くなったとのことだった。


好きなものや素敵なものがたくさんあって、一番を決めるのは難しい。
ましてや優柔不断で、あれもこれもな性格なので、なおさらだ。

だけど、一番好きなイラストレーターは、
ずっと前から迷うことなく即答できて揺るがなかった。
安西水丸さんは、私にとって世界で一番好きなイラストレーターだった。

水丸さんの水平線、色、モチーフ、絵に現れる空気感。
「なんでこんな絵が描けるんだろう」
「なんで、絵をみてこんな気持ちになるんだろう」
村上春樹さんとの共著「象工場のハッピーエンド」や、
「ランゲルハンス島の午後」のページをめくるたびにそう思ったものだった。

一度、水丸さんの絵を模写したことがある。
同じペン先、同じインクを使っているのに、
全く同じようには描けない線に、落ち込むのを通り越して感服し、
手を動かしてみたことでよりわかった構図のすごさに感動した。


この4月から、水丸さんが講師をされている
「山陽堂イラストレーターズスタジオ」に、
第3期生として通えることになっていた。
3月はじめ、山陽堂の方から審査結果の通知のメールが届き、
入学手続に関する連絡の最後にこう記されていた。

 『 追伸 先生が遠方からの受講を案じていらっしゃいました。
      4月にお目にかかれますのを楽しみにしています。 』

ありがたく、恐縮に思い、そしてとてもうれしかった。
と同時に、水丸さんは京都が嫌いだから、
実はいつものあの笑顔の毒舌調で
「うわ、なんだこいつ京都から来るのかよ」とか
「正気じゃないんじゃない」というようなことを
おっしゃったんじゃないかな、そしてそれを山陽堂の方が
オブラートにやさしく包んでくださって
こういう表記になったんじゃないかな、と勝手に想像し、
それはそれでまたうれしく、1人でニヤニヤしていた。

訃報はそんな矢先のことだった。


通っていたパレットクラブスクールで一度だけ絵を講評していただき、
他のコースの授業を全部聴講した。
もう絵をみていただくことが叶わなくなった今、
講評で言っていただいたこと、授業で聞いたことは
更新されない財産となった。
そしてメールの件は、
個人的にお話ししたり接したりすることがなかった私にとって、
たったひとつの個人的な関わりのように思えていて、
この先ずっと忘れず、ことあるごとに思い出して
心の支えにしていくだろう。


でもやっぱり本音を言うと、
なんで今死んじゃうんだよう、水丸さん。
山陽堂で指導を受けて、びしばしいじわる言われたかった。
お酒の席で色々質問したかった。

その死が惜しまれてならず、
悲しさと無念さの波がことあるごとにおそってきて、
突然の死がもぎ取っていった心の空洞がぽっかりとあいたまま、
自分の気持ちの持っていきようも、今はまだどうしていいかわからない。

| 2014.3.31 |






 




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